2040年は、地域包括ケアシステムの大きな転換点になると考えられています。介護や医療といった複合的なニーズを抱えるとされる「75歳以上・85歳以上の人口」が急速に増加するとともに、「65歳以上の人口」もピークに達します。「65歳以上の人口」はその後減少に転じると予測されていますが、高齢者数の変化に伴い、大都市部や過疎地域、一般市などでサービス需要に大きな地域差が生まれると懸念されています。こうした人口動態の変遷や移り行く介護ニーズを整理しながら、2040年に向けた地域包括ケアシステムの深化について解説いただきました。
さらに、社会的な課題の一つとして大きなトピックとなっている「身寄りのない高齢者」について、朝来市、出雲市、岡崎市の取り組みを例に、地域ケア会議の活用や住民団体のネットワーク構築など当事者を支えるための支援体制づくりも紹介されています。今後の地域包括支援センターの制度改正の方向性に関しても触れられており、地域資源開発、業務負担軽減、災害時のBCP整備等を含め、地域の中でセンターが果たすべき役割を再認識するためのきっかけとして、本セミナーを活用いただければ幸いです。