元気に夏を過ごそう アクティブシニアの体調管理
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12 日々の運動は健康なカラダのもととなります。運動により体力水準を高めておくと、暑さへの抵抗力も高まり、カラダを守ることにつながります。元気に夏を過ごすために、カラダを動かしながら、少しずつ暑さに慣らしていくようにしましょう。 暑さに慣れてくると、汗を早く、多くかくことができ、さらに血液循環が良くなって熱を体外へと放出しやすくなります。体温調節機能がきちんと働いてくれるのです。 屋外での活動が気持ち良いと感じられる頃から、軽く汗をかくような運動をし、少しずつ運動量を増やしながら、暑さに備えると真夏の暑さに負けないカラダを作ることができます。暑さにカラダを慣れさせる 汗をかくと肌がベタベタして不快に感じることも多いはず。しかし、ヒトのカラダは暑いと感じたときに熱を放散することで体温を一定に保っています(図4)。体重60kgのヒトが中強度の運動を実施した場合、仮にカラダから熱が放散されなかったら、体温は1分で0.1℃上昇し、30分で40℃になってしまいます。しかし、実際には、体温は38℃以下におさまります。これには汗が大きな役割をはたしています。しっかり汗をかくことは元気の基本です。汗の役割図4 汗による熱の放散汗の蒸発汗腺皮膚表面汗の蒸発で体内の熱を外に逃がす

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