一般財団法人 長寿社会開発センター

文字の大きさ

ねんりんピック長崎2016 ねんりんピックで輝くシニアの星〜体験談〜

トップページ

健康麻雀

恐竜フクイ

川上 輝夫(かわかみ てるお) 75歳

参加歴:1回目

小さな親善大使

大きな声で「こんにちは」で始まった。ねんりんピック長崎2016開会式前の地元小学生との交歓会、代表の生徒さんによる学校紹介「諫早市立みはる台小学です。福井県の方々を応援しています。」と10名の生徒さん。聞けば、4年生から6年生の生徒さんとの事。一瞬で会場が和やかな雰囲気に包まれた。進行係の人から質問がありましたらとの事 で「福井県に親戚の有る人は」の問いに一人も手を上げない。「福井県に来た事が有る人は」同じく一人も手を上げない。会場で「やっぱり長崎は福井より遠く離れているでの」と方々で話し声が聞こえた。
次に「福井県と聞けば何を思いますか」の問いに一人の男子生徒さんが手をあげてくれた。「恐竜博物館です」と答えてくれました。
方々で「やっぱり子供にはそれしかないの」との声。選手団員の顔は全員我が孫をみるような、いとおしい目になっていた。
自由懇談になったので、手にギプスを巻いた生徒さんに話をかけた。
「僕はなんでケガをしたのかな?」
「この間の運動会の騎馬戦で落ちてケガをした」との事
私は、組体操と思い違い「何段目から落ちたの」と聞いたところ近くにいた男子生徒たちがクスッと笑い、廻りの緊張が一瞬で吹き飛んだ。
「恐竜博物館」と答えた生徒さんに「福井に帰ったらパンフレットをもらってきて送ってあげるよ」と言ったら、目を輝かせて首を縦に振った。
後日、福井県の観光パンフレット等と同封し送ったところ、5年、6年の生徒さん全員からたどたどしい文字で御礼の手紙が贈られてきた。
中には私のリハビリを励ます者もまた将来必ず福井県に行きたいと書いてくれた人もおり、最後の方には、目頭があつくなってしまった。
会場では小さな親善大使であったが今私の心の中では大きな親善大使になっています。

福井県選手団懇親会にて(右から2番目)
福井県選手団懇親会にて(右から2番目)
マイクをもってPR マイクをもってPR
マイクをもってPR

体験談トップへ戻る

このページのトップへ