porta 2016 #023

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「いい天気だから、みんなでお散歩に行こうか」と話しかける小沢さん。明日翔さん（25歳）も美智子さん（51歳）もうれしそう明日翔さんの幼い頃や、小沢さんのお孫さんなど、家のいたるところに家族写真美智子さんが撮影した小沢さんと明日翔さん。笑顔あふれる日常の一コマ岩手の福祉施設で購入したという「くされぼんず」の像は家族のマスコット　小沢さんの先妻が亡くなったのは20年前。準備段階からかかわっていた新しい施設がオープンし、まだてんやわんやのさなかに、妻の癌が発覚。わずか２年の闘病で亡くなった。「ショックでしたが、生来の楽天的な性格と仕事のおかげで、いつでも前を向いていられた。それは娘が嫁いで、一人暮らしになっても変わりませんでしたよ」。とはいえ寂しさを紛らわせるためにがむしゃらに仕事に打ち込み、食事はほぼ外食で帰ったら呑んで寝るだけ。休みの日は朝からビール…ということも。「今は定年退職してほぼ家にいますが、結婚して一番変わったのは、家に帰るのが楽しみになったことですね」。「家では毎日、笑いが絶えないんです。明日翔も主人が大好きで、２人でたわいのないことで大笑いしています」と美智子さんが話すとおり、リビングのベッドにいる明日翔さんは、小沢さんの声を聞くだけでにっこり。「10代の頃にバイクのロードレースをしていたこともあって、漠然と自分は長く生きられないだろうと思っていました。だから60歳の自分なんて、当時は思い描くことさえありませんでしたね。ましてや60歳で結婚なんて」と笑う。家族が増えたことで家に帰るのが楽しみに

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