porta 2016 #023
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 お助け隊コンセルジュのような地域活動に参加したいという人は多いはずだ。けれどきっかけが掴めないということも多いだろう。「お助け隊に参加することで、得られるものはお金ではないんです。多少のお小遣い程度はありますが…。それよりも現役時代の肩書きに捕らわれず、人の役に立つことに喜びや生きがいを感じられる、活動を通して仲間ができること。家族との関係も円満になります。それが大切だと思っています」と理事長の青木さんはいう。「有償ボランティアの意味を知って、自分が役に立つことはないかな、ちょっと顔を出してみようかな、たのがきっかけ。いろいろと勉強したり他の養蜂家との交流もあり、はまっています。ネットワークを築いたりするのは、現役時代の経験も役立っていますね」という石川さんは遠方からわざわざ中延に通っているのだ。した。そうしたら、丁寧だしいい方なので、自分も参加してみたいな、と思ってね」と笑う。「お金のことばかり気にする人もいるけれど、お金にならなくても、参加すれば元気になれますから。家に閉じこもらず外に出ることが大事です」という金濱さんは日本ミツバチ養蜂の立ち上げ者のひとり。誰もやっていないことを、仲間とならばできると、この取り組みをはじめた。 同じく養蜂メンバーの櫻庭さんは仕事を持つ現役でもありながら、お助け隊として、地域に貢献できると参加している。「蜂を飼っているといろいろトラブルも多くて、ついつい気になって世話をしています。おいしい蜂蜜ができた時は感激。こんな経験はここでしかできないですよ」。人に喜ばれることが生きがいとなり、元気をもらえる。メンバーたちの笑顔がその答えのようだ。きっかけはちょっと頭を突っ込んでみる金濱さんは養蜂や生キャラメルづくりにも取り組み、今では頼られるのが生きがいに古口さんは近所の手助けにも積極的に参加。「ありがとう」と言われることが励み櫻庭さんはまだ現役だが、お助け隊の活動に共感し、仕事の合間に高齢者の手助けを行う養蜂の活動に興味を持ったのがきっかけで、遠方から手伝いに来る石川さん生きがいになる仕事で周囲も幸せになる頭を突っ込んでみようか、と参加された方たちが多いですね」と、青木さんはまずは活動の意義を理解し、気軽に参加してほしいという。 現在、日本ミツバチの養蜂や高齢者宅でのお手伝いに取り組んでいるメンバーの方たちに、きっかけや活動の楽しさについて聞いてみた。「素人でもミツバチを飼えるのかな、という素朴な疑問がスタート」という古口さんはすでに養蜂歴7年。「飼っているとミツバチもかわいくなるし、自分を必要とされる毎日の世話が生きがいになっています」という。 石川さんはミツバチの分蜂先の都心のビルに勤めていた。「皆さんがビルに来て、分蜂作業をされていたのが気になって興味を持っこぐち 金濱さんは最初はお助け隊の利用者だった。「最初はね、どんな人たちなのかわからないから(笑)、水道の修理を依頼してみまかなはま

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