porta 2016 #024
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編集後記「沢山の方々に声を掛けていただいて、私は今ここにいるんです」約70年間カウンターに立つ伝説のバーテンダー。豊かな知識と感性で問題解決に力を貸すベテラン社員。さまざまな分野で熟練者のスキルが求められています。年齢を重ねたからこそ分かること、できること。自分の中の「あるモノ探し」始めてみませんか。(長寿社会開発センター 渡辺恵一)平成28年12月15日発行企画・発行:一般財団法人長寿社会開発センター〒105-8446 東京都港区西新橋3-3-1KDX西新橋ビル6F TEL 03-5470-6753FAX 03-5470-6763 http://www.nenrin.or.jp/編集協力:株式会社ソーシャルサービス デザイン・表紙立体イラスト:うちだともこ表紙撮影:三ツ谷光久 表紙撮影協力:株式会社虎屋「豆皿 御菓子之畫圖写 <元禄>」目次大人の鼓動脳トレクイズに挑戦アンケート&プレゼント駅弁がつなぐ地域の絆60代からの働き方を考える「ロクマル」「90歳にして今なお現役のバーテンダー」特集 1特集 2「50歳以上の社員と取り組む新プロジェクト」特集 3ワンランク上のキャンプでちょっと優雅にアウトドア体験「THE FARM CAMP」今どきシニアと企業の新しい関係はがき裏面にご希望のプレゼントと下記❶〜❸の設問に対する回答を明記のうえ、投函してください。応募者の中から抽選で8名様にプレゼントを差し上げます。当選者の発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。アンケートに答えてプレゼントをもらいましょう!「BARへようこそ」福島勇三のカクテルの愉しみ方THE FARM「春まんきつ野菜セット」ⒶⒷ本誌p2で紹介した90歳を迎える伝説のバーテンダー・福島勇三さんのカクテル本。バーとカクテルの小粋な愉しみ方をビギナーにもわかりやすく教えてくれます。応募先〒100-0013東京都千代田区霞が関3-6-5 霞が関三丁目ビルPORTA編集部株式会社ソーシャルサービス「プレゼント係」【個人情報の取り扱いについて】ご記入いただいた個人情報は、厳重に管理、保管し、編集の参考以外の目的には使用いたしません。編集部からお知らせがいく場合がございます。ご理解のうえ、ご応募ください。「PORTA」の編集は(株)ソーシャルサービスが行っており、詳しくは(株)ソーシャルサービスのプライバシーポリシーをご覧ください。脳トレクイズ:答え応募方法応募締切:2月28日(火)※当日消印有効❶ 今月号の「PORTA」の記事の中でよかった企画名とその理由をお書き下さい。❷ 今後取り上げてほしいテーマや「PORTA」へのご感想がありましたら お書き下さい。❸ お名前(フリガナ)、郵便番号、住所、電話番号、年齢、 性別をご記入ください。本誌p10で紹介した“THE FARM”の旬の新鮮野菜の詰め合わせBOXです。糖度8度以上保証の高糖度トマト「あまばんか」ほか、旬の野菜10〜12品の詰め合わせ。※天候によって野菜が変わることがあります。【問1】【問2】月□草  土□鍋  甘□豆婦□服  白□姫  冬□軍見 七 手 将 神 人 雪 納 福見手納人雪将余った漢字を並べ替えてできる言葉は「七福神」3名5名「60歳という年齢から、経済面や健康面で不安を感じるのが当然かもしれませんが、私にはマイナス思考はないんです」とことん笑顔が似合う福島さん。どこに行ってもこの笑顔でみんなから愛され、あっという間に環境に溶け込んだどんなときも屈託のない笑顔を絶やさなかった福島さんは「スマイリー」と呼ばれるようになり、ネームプレートをプレゼントされた 重厚な扉を開け、バーに入ると穏やかな笑顔で迎えてくれた福島さん。鮮やかなレッドのベストにブラックの蝶ネクタイ姿がよく似合う。背筋を伸ばし、カウンター内でシェーカーを振るその姿は90歳とは思えない。働く場所を変えながらも68年間同じ仕事を毎日やり続ける福島さんはまさしく職人だ。 「もともと飛行機整備士として職業軍人を目指していましたが終戦と同時に失業。実家の農業を手伝っていたときに米軍が入間市に進駐してきまして。そこで基地で使えなくなった戦闘機をスクラップにする人員を募集していたので、ジョンソン米軍基地に行ってみたんですよ。ところがそれはまったくのデマで、実際は洗濯屋かハウスボーイを募集していたんです。当時は今のように情報が素早く正確に入る時代ではなかったですから誤った情報があふれていました」 その後、再び訪れてみたところ、下士官クラブのバーテンダーがクビになっており、福島さんに白羽の矢がたったというわけだ。 「わけが分からないままにバーテンダーとして配属されて、その日からカウンターに立たされることになったんです」 まさか、これが将来自分の天職に結びつくなどとは夢にも思わなかっただろう。 「チーフバーテンダーが私と同じ町の人だったのも運がよかったんですね。初日は緊張のあまり、ほとんど記憶がないのですがチーフから離れなかったことだけは覚えています。そして閉店後にチーフが飲ませてくれたカカオのリキュール『クレメ デ カカオ』スマイリーのあだ名で可愛がられ腕を磨いたカクテルの種類とジン、テキーラ、ウオッカ、ラムなどお酒の分量が丁寧に書き込まれた福島さんの分厚いレシピノート福島さんの履歴となるバッジの数々。1966年バーテンダーの最高峰マイスターバーテンダー(日本バーテンダー協会)の称号を受けるちょう

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