porta 2016 #024
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“経験に基づいた社員の意見は企業にとって宝です”いくら年を重ねても企業で働いている限り会社に認められたい、一社員として役に立つ存在でありたいと願う人は多いだろう。日本生命保険相互会社では『Gran Ageプロジェクト』のメンバーとして、50歳以上の社員から参加希望者を募集したという。そこで、プロジェクトに携わっている商品開発部の笠原有子さんにお話しを伺ってきました。今どきシニアと企業の新しい関係たち保険会社がどのように貢献していけるか、長生きに備えることがどういうことなのかをプロジェクトを通じて発信していきたい。そのためにシニア世代の生の声がカギとなります。そこで50歳以上の社員の中からプロジェクト参加希望者を募集しました」。(商品開発部・笠原有子さん) 募集の結果、想定以上の応募が寄せられた。「全国から多くの社 平均寿命が伸び、今や90歳、100歳と長生きする人も少なくない。一人一人が「安心して・自分らしく」生きられる明るい長寿時代をサポートしたいという思いから発足したのが『Gran Ageプロジェクト』だ。 「高齢化という課題に対して私50歳以上の社員と取り組む新プロジェクトシニア世代だからこそ活躍できる場があるグラン エイジ毎日同じカクテルを作っていても、毎日同じ作り方ではないのがプロのワザ。「店に入って来たお客さまの顔色やその日の天候によって微妙に味を調整しているんですよ」体調は毎日違うので、その日に触った氷の感覚でシェーカーを何回ぐらい振るかなどということまで考えるの美味しかったこと。今まで甘いお酒を口にした事がなかったのでそのときの感動は今でも忘れません」 カクテル作りに関してはチーフの姿を見て分量や名前を覚えていった。 「夕方5時になると一斉にお客さんがバーに押し寄せ、てんやわんやの忙しさ。丁寧に教えてくれる暇なんてまったくありません。ですから仕事が終わるとカクテルの名前を英語で聞いてそれをメモして、学んでいました」 もともと、ニコニコして人なつっこい性格だった福島さん。その後配属された青森県の三沢基地でも「SMILEY」とニックネームをつけられ、アメリカ人のお客さんたちに可愛いがられた。 「英語もブロークンながら自然に覚えました。日曜になるとアメリカ人のファミリーが基地に食事に来るんです。子どもは早くご飯を食べ終わってバーに遊びにくるので、子どもとの会話を通じて英語が学べました」 バーテンダーほど面白い職業はない、と話す福島さん。 「普段なら話しもできないような人とカウンターをはさんでお話しができますし、厨房にいるシェフと違って、お客様が一口味わったときの表情が目の前で見られるのは醍醐味ですね。ニコっとされ笑顔を絶やさず1杯も手を抜かなかった68年基本のカクテルはもちろん、オリジナルカクテルの分量もすべて頭の中に入っており、それをベースに調整右手でかくはんしながら左手で氷の入ったグラスを回して冷やす。福島さんならではのワザスマイリー

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