porta 2017 #026
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駅弁がつなぐ地域の絆「鶏めし」ご飯の一粒ずつに染み込んだ鶏がらスープの深い味わい秋田県大館その日の気温や湿度によってスープの配合を変えるのもうまさの秘訣右端が八代目社長の八木橋秀一さんベテラン職人が心を込めて手作りしているtext by駅弁女王日々の旅のなかで、今まで5000食以上の駅弁を食破。雑誌等に駅弁の連載、著書も多数。調製元と駅弁の開発も行う。旅行ジャーナリスト、フードアナリスト。Shinobu Kobayashi大館価格:880円販売:大館駅、盛岡駅、仙台駅、秋田駅、大宮駅、東京駅、新青森駅問合せ:☎0186-43-0870 (花善)第26号平成29年4月15日発行 発行元:一般財団法人長寿社会開発センター 〒105-8446 東京都港区西新橋3-3-1KDX西新橋ビル6F TEL03-5470-6753 FAX03-5470-6763 秋田県北部の大館市は人口約8万人の秋田県第5の町。大館駅はJR奥羽本線と花輪線が乗り入れ、交通の要衝だ。日々の乗降客はそれほど多くないが、全国にその名を轟かせる名物駅弁「鶏めし弁当」の名前を知らない人はいない。一度食べたら忘れられない極上の鶏めしの味を守り続けて70年、調製元の「花善」は今年創業118年を迎えた。 鶏めしが生まれたきっかけは、戦後まもなくの物資に乏しい時代、配給された米・砂糖・醤油・ゴボウをまとめて炊いてみたことから。その味が好評を得て原型が生まれ、のちに鶏肉を加えて、昭和22年に商品化した。現在、秋田県産のあきたこまち100%の米と国産鶏を使用。秘伝の製法を用いて鶏ガラスープで炊いたご飯は冷めても味が落ちず、その上に自家製のタレで甘辛く煮たぶつ切りの鶏肉を盛り付けている。付け合わせは揚げカマボコや煮物、漬物など。こちらも甘みと深みがある鶏めしの味によく合う。駅前のレストランでも「鶏めし御前」が食べられる。おおだてはなぜん
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