porta 2017 #028
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“いろいろな世代の人が一緒に仕事をすることでそこから智恵や工夫がでてきます”今どきシニアと企業の新しい関係40代、50代からずっと働いている人が多く、中には60歳を超えてから採用された人もいます。キャスト(パート従業員)の雇用に関しては、年齢制限などの規定を設けていません」(近藤さん) 実は人材確保に苦労したバブル期において年齢制限の設定が当たり前だった当時、それまで40歳としていた年齢制限を50歳、60歳ま モスバーガーの国内店舗数は約1350店。そのうち直営店は約50店、加盟店が約1300店。雇用に関しては、それぞれの事業主が行っており、中には80代で元気に働いている人も。「最近、シニア世代が注目されていますが、~77歳まだまだ現役 モスバーガー~70歳になっても80歳になってもまだまだ現役取材・文/富山閣子撮影/筒井聖子健康寿命が延びるにつれ、働く高齢者が増えている。「モスバーガー」の店舗では、パート従業員の雇用に年齢上限を設けてはいない。そこでシニア世代の活躍ぶりについて、人材開発部長の近藤さんに話をうかがった。 「温泉津は本当に良いところ。海や山、登り窯に温泉と宝物がたくさんあるんです」内藤さんはよくそう口にする。 宿泊客が減っているとか、やめてしまう宿が多いとか、温泉地の状況はおおむね芳しいものではない。けれども、内藤さんと一緒に温泉街をまわっていると、この町がキラキラと輝くステキな場所に見えてくる。 こうした自然や文化資源を使って、地元住民や観光客の健康づくりに貢献できる町づくりができないかと考えた内藤さん。大学院やドイツなどで学んだ知識と、勉強会などで築いてきた人脈を活かして、温泉津ならではのヘルスツーリズムの試みを始める。 ノルディックウォークの講習会を開いて町の人たちと一緒に参加をしたり、温泉街やその周辺を一緒に歩いてコース作りの案を練ったり、あるいは地元食材のヘルシーなお弁当作りを女性グループにお願いしたりと、周囲を巻き込みながら少しずつ輪を広げていった。最初は有志の研究会として始まったこの活動は、2015年2月「温泉津ヘルスツーリズム協議会」へ、8ヶ月後の10月には行政と共に「大田市クアオルト協議会」の発足へと展開していく。内藤さんは、それらの初代会長にも就任した。 「温泉津には神社仏閣が数多くあるので、お寺の玉砂利の上に寝転がってツボ押しをしたり、石見銀山の坑道を使ったウォーキングプランを作ったりと、温泉津や大田市のすばらしい資源を発見しながらプログラムを作っていきました」大学まで車で1時間ちょっと。島根の海や里景色の四季を感じながら通学しています「瑞風」出迎えに集まった方々と記念撮影。笑顔が弾ける駅でのひと時となった「瑞風をお迎えしたい」思い立ったらすぐ実行

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