porta 2017 #028
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開催。そこでも2人は寸劇を交えつつ講師を務めることがあるとか。 「子どもたちにわかりやすく伝えることはもちろんですが、自分たちも楽しみながら社会とつながっている。『出来るときに、出来ることを、出来るだけ』というモットーのおかげで、気負わず、でも真摯に楽しく活動しています」と、五十田さんが目標とする「心」「体」「経済」、3つの健康の堅持にも大いに役立っているようだ。 梅雨の晴れ間のある日。助け合い活動10年目の佐々木純二さん、2年目の五十田安夫さんの2人が依頼されたのは、高齢者の自宅の庭木の剪定と芝刈りだ。前職は庭の手入れとは無縁だったというが、2人とも器用に枝切りばさみや芝刈り機を扱っている。 「剪定方法などは、先輩に教わりながら身につけたもの。プロではないけど、喜んでもらえるのが何より嬉しい。それに、会社以外の仲間ができるのもこの活動ならではの魅力だね」と佐々木さん。 「利用者さんとのなにげない会話の中に、その方の歩んできた貴重な体験、ファミリーヒストリーを知ることができるのも魅力。現役時代には感じ得なかった、お金に換えがたい喜びがあるんです」と五十田さん。 このほかにも「市民助け合いネット」では、行政からの受託事業として多いときは月12回、市内各地の保育園などで「交通安全教室」を「この枝はこんな感じでいいかな」。2人で会話を楽しみながら剪定。時には、次の交通安全教室の寸劇の打ち合わせをすることも前職はサラリーマンだった五十田安夫さん(右)。プロドライバーの佐々木純二さんは交通安全教室で市民助け合いネットを知ったとか何度も芝刈り機で往復。それだけでも重労働だ。「この辺は立派な庭のある家が多い。それだけ高齢者には手入れが大変なんです」庭木の剪定、芝刈りから交通安全の寸劇まで 

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