porta 2018 #030
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駅弁がつなぐ地域の絆「富山湾」高級料亭直伝の味を盛り込んだ富山湾の幸と名物ずし富山県富山市富山駅の駅弁売店には早朝からたくさんの種類の駅弁が並ぶシンプルだが力強いイラストが描かれた掛け紙text by駅弁女王日々の旅のなかで、今まで5000食以上の駅弁を食破。雑誌等に駅弁の連載、著書も多数。調製元と駅弁の開発も行う。旅行ジャーナリスト、フードアナリスト。Shinobu Kobayashi富山市価格:1000円販売:JR富山駅問合せ:076-429-3100(源)平成30年4月15日発行 発行元:一般財団法人長寿社会開発センター 〒105-8446 東京都港区西新橋3-3-1 KDX西新橋ビル6F TEL03-5470-6753 FAX03-5470-6763 踊る波にブリやイカやエビが飛び跳ねる……、まさに海の幸の宝庫富山湾を表現した掛け紙。手に取るだけで心がウキウキしてくる。容器の外側は井桁型。中に縦3列、横3列の仕切りをいれ、9種類のおかずとご飯が盛り込まれている。ブリ大根、白エビのかき揚げ、ご存知ますのすしをはじめ、幻魚(ゲンゲ)、ホタルイカ、バイ貝、カニチラシなど富山名物が大集合。一品ずつ皿に盛りつけたら、立派な会席料理ができあがるほどだ。 調製元の「源」の前身は明治33年創業の高級料亭旅館「富山ホテル」。その前もまた「天人楼・日新楼」という料亭だった。駅弁は当時からの伝統の味を受け継ぎ、市井の弁当とは一線を画す。「ますのすし」が全国区の源だが、丁寧な料理弁当が食べられるのも富山駅の駅弁ならでは。酒の肴としても十分に楽しめる。ちなみに源本社には「ますのすしミュージアム」があり、ますのすしの工場見学や手作り体験などもできる。富山に行かれるときはぜひ旅程の中に入れてほしい。源名物「ますのすし」のひと口サイズも入っている第30号
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