porta 2018 #030
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取材・文/中林貴美子 画像提供/富山県観光協会北アルプスの立山連峰と後立山連峰の間、黒部峡谷にある黒部ダムは、映画化、ドラマ化で感動を呼んだ世紀の大事業のたまもの。日本を代表するダムとして、中部山岳公園内の立山黒部アルペンルートのハイライトのひとつになっています。毎秒10t以上の水が水煙をあげる観光放水は必見! 1963年(昭和38年)に完成した黒部ダムは、堤高(高さ)186 m、堤頂長(幅)492 mの水力発電専用ダム。日本で最も堤高の高いダムで、堤頂長も堤体積も日本のアーチ式ダムの中で第1位。最大出力は33万5千kw、年間発電量は約10億kwhにもなり、黒部川にあるほかの3つのダムとあわせると約31億kwh。これは一般家庭約100万戸が1年間に使用する電力量に匹敵するという。 世紀の大事業の歴史は、大正時代の調査開始まで遡る。1940年(昭和15年)に黒部第3ダムまでの3つが完成したものの、戦後の急速な社会復興に電力供給が追いつかず、1955年(昭和30年)、黒部第4ダム建設を決断。急峻な山岳地形、過酷なトンネル工事の末、7年の歳月、のべ1000万人の手によってようやく完成したのが通称「くろよん」、現在の黒部ダムなのだ。「黒部ダム」くろべ堤高は日本の全ダムで今もナンバーワン平成30年度の黒部ダム観光期間は4月15日(日)~11月30日(金)。観光放水はメンテナンス時などを除き6月26日(火)~10月15日(月)に実施 定年後はほぼ毎日テニスをしているという伸一さん。「ねんりんピック」以外のシニア大会にもエントリーしているというが、この大会には、ほかにはない魅力があるという。「一番の魅力は、ソフトテニスだけではなく、たくさんの種目の選手と交流できること。今のソフトテニスのチームも、3つのクラブが集まって富山県大会を勝ち抜いてきましたが、富山からのバスや宿泊先では、ほかの種目の選手と知り合うことができる。また、富山県代表だけではなく、同じホテルに泊まった他県の選手と親交を深めることもできますから」と伸一さん。同じホテルに対戦相手が泊まっていて、試合前に顔合わせできたり、ソフトテニスの試合会場でも、元全日本チャンピオンなどの強豪選手に会えたりと、多くの刺激を受けることができるという。「毎年、いろんな県が会場になるから、その土地の名物が見られたり、特産品が食べられたりする楽しみも大きいですね」というご夫妻。2018年は富山で開催されるということで、「今度はもてなす側として、全国から来てくださった人に喜んでもらえるような大会にしたい」と意気込んでいる。 伸一さんの定年退職後は郊外に引っ越しし、年間を通してのテニスとともに、広い庭での家庭菜園も日々の楽しみだというご夫妻。「トマトやキュウリなど、おいしくて健康にいい野菜を作っています。そのためにわざわざ田舎に引っ越ししたんですからね」という伸一さん。70歳とは思えない張りのある筋肉とスリムな体型は、日々のテニスと家庭菜園で育まれているようだ。「何より、元気な仲間と一緒にいることが楽しくてありがたい。そのためには、細々とでも続けることが大切だと思っています」 同じ趣味を持ち、ともに楽しむご夫妻の回りには、「ねんりんピック」などを通して知り合う多くの仲間との幾重もの輪が広がっているように感じられた。残念ながら試合には負けてしまったけれど笑顔。和やかな雰囲気もこの大会の魅力だ伸一さんは「テニスはストレスの発散にもいいんです」という「元気になるためにテニスを続けているんです」というあけみさん「孫もソフトテニスをしています」とうれしそうに語ってくれた多彩な種目の選手が集まるのも刺激にこれからも元気な仲間と一緒に対戦相手は今大会で準優勝に輝いた強豪の栃木県だが、開さん夫妻も積極的にプレイ

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