porta 2018 #031
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よみやしんご今どきシニアと企業の新しい関係クやチーズ作りに精通した人は調理器具の売場に、製菓経験者には製菓用品売場の担当者になってもらうなど、それぞれがもつ技能を現場で生かしてもらいたいというのが同社の方針だ。「その根底にあるのは技術者へのリスペクト(尊敬)です。私自身、新入社員の頃は先輩にいろいろなことを教えてもらいながらスキルを高めて 1976年創業以来、東急ハンズでは技能をもった人を「マイスター社員」という形で積極的に受け入れている。その多くは他社を定年退職した方で、現在マイスター社員の数は32名。家具工場で働いていた人は木工房に、スモー年齢に関わらず技能を持った人を積極的に採用取材・文/富山閣子撮影/筒井聖子「シニア世代がずっとリスペクトされ続け、年を重ねるほど輝ける環境づくりを目指しています」~最高年齢85歳、まだまだ現役 東急ハンズ~ここ数年、高齢者を雇用する企業が増えているが、すでに40年前からシニアを戦力としている企業がある。それが「東急ハンズ」。そこでシニア世代の活躍ぶりについて、取締役の余宮信吾さんに話をうかがった祖父にあたる初代・橋本弥喜智氏の写真。今の天皇陛下誕生の際、節句の祝いに献上した鯉のぼりとともには笑顔になった。 橋本さんは修行期間を終え実家の店に入ってまもなく、父親が他界したことで職人としてだけでなく、店の経営も担うことになった。25歳の若さだった。化学繊維のプリント製の鯉のぼりが普及しはじめ、木綿地に手描きの鯉のぼりを作る職人は減っていく時期でもあった。「それでも、この鯉のぼりがほしかったんだよ!と、遠くから探しに来てくれるお客さんもいて、作り続けなきゃなあと思うことも多かったですね。時にはお客さんと3時間も話し続けることもあって、大変なんだけれど、鯉のぼりのことを語るとなると楽しいんですよ」 小さい子を連れた若いママ、50代になる子供のために鯉のぼりを求めたいという年老いた親、東日本大震災の被災地からの注文など、鯉のぼり1本ずつに橋本さんには忘れられない思い出があるという。 そんなお客さんの思いに応えようと、毎年新作を作り続けた。「女性用水着の大胆な柄とか、映画の『アバター』も参考になりましたね。とにかく、何を見ても鯉のぼりの色に見えて来るんですよ。夜中まで考えることもしばしばで。それがまた楽しい」 橋本さんは伝統を守るだけでなく、常に新しい鯉のぼりを作り出してきた。その技術力は加須市名物の「ジャンボ鯉のぼり」のデザインにも生かされている。1988何を見ても鯉のぼりの色に見えるんですそれは今も変わりません上/屋号が刻まれた店の屋根を飾っていた瓦。今は自宅に大切に保管している。下/加須名物の長さ100mを超すジャンボ鯉のぼり現役時代の橋本さんの仕事風景。店にはところ狭しとさまざまな柄と大きさの鯉のぼりが並べられていた写真提供/加須市
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