porta 2018 #031
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心にして、人と人がつながるきっかけが生まれ、他の催しにもつながっている。 「ヨロシク♪まるだい」を支える日上ちふみさんは、藤沢市から委託を受け配置される生活支援コーディネーターであり栄養士でもある。子ども食堂の食材の調達にはJAなどの協力もある。「地元の新鮮な野菜をいただけたりして助かっています。食材やレシピが会話のきっかけづくりにもなりますし、ここは生きがいづくり、居場所づくりの場。週3回夕方には1品多くして子供食堂を開いています。元先生がスタッフとして来てくれますし、いろいろな人と顔がつながることがうれしいですね」と、ここでの仕事が励みであり幸せでもあると語ってくれた。 最後に鷲尾さんが「訪問介護の仕事からみんなが困っていることを少しずつ知りました。ここでは孤立する人をなくしたい。それが目的の食堂です。だから赤字でも300円で提供することが大切。もてなしと会話で心が開く場にしていきたい。まだまだ仕掛けを考えています」と、微笑んだ。鷲尾さんの言葉は力強くとても頼もしかった。かい雰囲気の源なのだろう。 ランチとともに人気なのがミニデイサービス。誰もが参加自由で料金も100円、200円と手頃。脳を刺激するブレイン体操や、今や女性に大人気の麻雀教室。ほかにも太極拳や囲碁・将棋、フラダンスなどもあり、いつも盛況だ。時には民謡を歌ったり、裏千家の茶会などもある。 ランチを食べていた女性は「一人暮らしで寂しかったんだけれど、麻雀教室にはまってしまって、楽しくて。毎回30分歩いてくるんですよ。まずはランチをいただいて、それから麻雀。うふふ」と笑う笑顔がとても元気そう。90歳を超えた常連さんは「オープンの時からランチや体操が楽しみで週に何度も来て、皆さんとお話しています」とうれしそうだ。麻雀教室の男性の先生は「ランチをしていたらスカウトされて、ルールや役を教えたりしています」と照れくさそうな表情を見せる。食堂を中ランチ時は知らない人同士がテーブルを挟んで会話が生まれる。スタッフもその輪の中に入って、さまざまな相談に乗ることも多い食事中にちょっとした声かけをするスタッフたち。ランチの味の感想はもちろん、気になる人達はいないか情報交換も欠かせない左から会長の鷲尾さん、まるだい酒店の大木宏子さん、91歳になるとっても元気な常連の村越松子さん先生は食堂でスカウトされたというボランティア。初心者も楽しく遊べるブレイン体操は脳を刺激するゆったりとした体操。みんなで手をつないで無理をせずに生活支援コーディネーターで栄養士でもある日上ちふみさん。献立づくりから相談事の対応まで。営業開始から多忙を極める誰もが通ってきたくなるミニデイサービスも人気住問「ヨロシク♪まるだい」 神奈川県藤沢市藤沢1049   0466-28-4649

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