porta 2019 #033
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取材・文/中林貴美子 写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟 紀伊山地の三つの霊場とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社・那智山青岸渡寺からなる熊野三山と高野山、吉野大峯。世界遺産には、その参詣道約350kmや周辺の滝などの自然環境を含めた広大なエリアが登録されている。大きな特徴は、三つの霊場が異なる宗教であるにもかかわらず、対立することなく平和的な歩み寄りの文化が育まれていること。世界遺産登録にあたって、世界でもまれな日本古来の「神仏習合」という神道と仏教が融合した信仰が、明治維新時の「神仏分離令」、明治後期の「神社合祀令」の危機を乗り越え、1200年以上にわたって、雄大な自然とともに守り続けられたことが評価された。 熊野三山の代表的景観の一つが、那智山青岸渡寺三重塔と那智の滝。大門坂入口から石畳が美しい熊野古道「大門坂」を上り、熊野那智大社、那智山青岸渡寺を経て那智の滝までは、ゆっくり歩いて約1時間だ。異なる宗教が平和的に融合する希少な文化大阪府奈良県三重県熊野参詣道大辺路熊野参詣道小辺路大峯奥駈道和歌山県高野周辺エリア吉野・大峯エリア熊野参詣道中辺路熊野参詣道伊勢路熊野周辺エリア吉野山伊勢路エリア那智山青岸渡寺三重塔と那智の滝。西国三十三所第一番札所でもある寺院は、豊臣秀吉が再建した重厚な本堂の後方の三重塔が絶好の撮影ポイント2004年に世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」は、和歌山県、三重県、奈良県の3つのエリアからなり、総面積は約1万2000ヘクタール。ここでは和歌山県の熊野三山、高野山のみどころを紹介しましょう。三つの霊場とそこに至る参詣道が世界遺産に「紀伊山地の霊場と参詣道」きいさんちれいじょうさんけいみち無料でふるまわれる具だくさんの豚汁。会場によってはきのこ鍋やかに汁なども テニス交流大会では、試合前の握手で、お土産を交換するのが恒例になっている。この日、和歌山チームが渡したのは梅干し。仙台チームからは仙台七夕飾りのミニチュアが贈られた。「こんな風に地方ならではの良さを感じられるのもいいね」。 前日の開会式では、会場の富山県総合運動公園陸上競技場に、すべての競技参加者が集合。メインアトラクションでは美しく豊かな富山の海、川、里、山、そして県内各地の伝統芸能などを披露し 競技が行われる会場では、特産品の出店が並ぶほか、健康チェックコーナーなど様々なもてなしコーナーが設けられている。中でも行列になっていたのは、熱々の汁物を無料で提供するふるまいコーナー。テニス会場では豚汁がふるまわれており、富山の郷土料理や地元食材を使ったおかずのお弁当にぴったり。「あらゆる場面で、選手への思いやりが行き届いている」と板垣さんが言うのも、こんなところにあるのだろう。 60歳以上の同世代が全国から集い、励まし合い、仲間の輪を広げていく。ねんりんピックには、競技を楽しむだけではない、人生の楽しみが詰め込まれているようだ。た。「まずはたくさんの人が参加しているのに驚いたよ。メインアトラクションもすごく迫力があったし、サポートしている富山の人々のもてなしに、歓迎してくれていると実感した」という板垣さん。各県チームの控え室となるテントには小学生がその県のイメージをイラストにしたのぼりを飾るなど、大人も子どもも一緒になって全国から集まる人を出迎える姿勢に感動したという。「競技場もテニスコートも、富山は素晴らしいものを持っている。和歌山もぜひ見習いたい」と、次回の地元開催のねんりんピックへの意欲が感じられた。華やかな開会式や富山のもてなしにも感激熱々の汁物の振る舞いでお弁当がよりおいしくこのゲームは和歌山の勝利。試合終了後にお互いの健闘をたたえあう仲間の応援もみんな一緒に。どのチームより大きな声援が選手の力に会場の出店では地元の菓子店が作るクッキーも特産のシロエビを使ったせんべいは、お土産の人気商品。種類も豊富に揃う試合前にはお互いの県のお土産を渡すのが恒例に会場では地元の小学生のイラスト入りののぼりがお出迎えポイントを取るたびに握手。チームワークの良さが勝利の決め手無料でふるまわれる具だくさんの豚汁。会場によってはきのこ鍋やかに汁なども
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