今どきシニアと企業の新しい関係用できるのが大きな特徴だ。「働き盛り世代が必要としているのは、掃除や洗濯、料理などの物理的なサービスだけではなく、子育てや人間関係の悩み相談など、精神的な支えだと思うのです。そこでご近所で必要な時に来てくれるお母さんと『親子契約』を結び、『仕送り』にたとえた毎月定額の料金を支払う仕組みを考えました」「東京かあさん」は、熟練の経験と知恵を持つシニアと、働き盛り世代を結ぶ新しいカタチの家事代行サービス。従来の家事代行の枠にとどまらず、家事や子守のほか、ちょっとした人生相談など、もうひとりのお母さんを持つ感覚で利母親目線の家事サポートが特徴取材・文/中林貴美子撮影/筒井聖子「シニアには生きがいを。ユーザーには母子の交流を。両者が心温まる関係を築きます。」~ご近所にもう一人のお母さんを。「東京かあさん」~人生100年時代。老後をいかに生きるか、シニアをいかに活かすかが重要だ。そこで生涯現役を支援し、働き盛り世代をサポートする「東京かあさん」を展開する歴史アイドル・小日向えりさんを訪ねた。いないんです、これはまずいなと思って」 子供の頃、家族でよく馬車道や伊勢佐木町や中華街へ出かけた。いま同じ道を歩くと、好きだった店がなくなり、たくさんあった映画館が伊勢佐木町界隈に2つしか残っていない。「誰から頼まれたわけではありませんが、この街を盛り上げなくては、という使命感に燃えました」 そのひとつとして、手がけたのが地域密着雑誌『濱手帖』の創刊だ。創刊号は今年4月1日に発刊、特集テーマを「映画を観る街」とした。まさに香月さんの思いが込められている。サブ特集に「映画を観たら寄りたい店 伊勢佐木町編」、連載に横浜市内の路線バスを使う一日旅や横浜の動物園の動物の話、横浜のオススメ土産などを盛り込んだ。表紙をはじめ、誌面の随所に散りばめられたイラストはヒサ クニヒコさんが描いた。漫画家でイラストレーターのヒサさんはP to Pの役員で、横浜在住68年。香月さんとは仕事を通じて数十年前からの友人である。「横浜を紹介するメディアはほとんどがみなとみらいと中華街だけしか取り上げていない。本来の横浜である馬車道や伊勢佐木町を紹介している本はほとんど見当たりません。本当はここが楽しい。それを発信したかったのです」P to Pのデスクでノートに目を通す。社長としての実務もこなさなくてはならず、多忙な日々を過ごす『濱手帖』の本文の文字はシニア向けに大きめにデザインされている。細かい地図もヒサさんが描いた『ナイロビ通信』はアフリカと神戸俊平友の会の会報誌。香月さんがボランティアで編集を担当する
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