porta 2019 #034
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い事業を団地の栄商店街が受託している「幸せ手伝い隊」では、事務局として困りごとの依頼者と動けるサポーターをつなぐ役割を担っている。「お手伝い30分ごとに利用者は350円、サポーターには250円の商品券となるほか、ゴミ出しなどの『ちょっぴりサポート(利用者140円、サポーターには100円の商品券)』もあり、商品券は地元の加盟店で利用できます。利用者は安心を、サポーターは生きがいを、そして手伝いを通して新たな地域のつながりもできるという仕組みなんです」 ほかにも、免許なしで利用できる電動車椅子の「レンタルセニアカー」も運営。足腰に不安のある方の外出を促している。レンタルセニアカーは、万が一、出先で困った時のためにと、小泉さんに直接つながる『キッズ携帯』を付けた。2013年のスタートから徐々に利用者が増えて、今では月にのべ40〜50回も出動する人気サービスになっているという。 これまで個々に開催していたイベントを「地域まるごとアミューズメント」としてつなげ、住民はもちろん、様々な団体同士の交流を図り、縦割りになりがちな行政サービスに横串を刺すといった画期的な取り組みも。コミュニティデザイナーでもある小泉さんの活躍の場は拡大する一方だ。「今はまだ構想段階ですが、子育て支援のコミュニティカフェ『ぷレイス』も作って、商店街の空き店舗で多店舗展開して赤ちゃんからお年寄りまでの世代間交流も図っていきたいです」 地域のために、人々のためにと活躍する小泉さんのまわりに、笑顔の輪が広がっている。 NPO元気スタンドの大きな目的は、いくつになってもあきらめずに楽しく過ごせる生活、困った時でも不自由のない生活、そしてひとり暮らしでも寂しくない生活。そのため「ぷリズム」で押しつけない介護予防を実践、「ぷライス」で食と就労の場を提供。さらに、埼玉県地域支え合住問「NPO元気スタンド」  埼玉県幸手市栄3-2-106  0480-48-7372世代間交流も実現するコミュニティモールへ接客の合間に、パソコンで作業。メニューやイベントの企画書、チラシ、ポスターなども小泉さんの手作り足腰に不安がある方もお出かけが楽しめる「レンタルセニアカー」は4時間500円で利用可能地域のイベントや就労支援、男性向けイベントなども企画し、人と人とをつなげている栄商店会主催の「幸せ手伝い隊」の事務局として、日常のちょっとした困りごとを助けあう事業を推進地域資源冊子「幸せのしおり」を編集。地域にあるサービスや役立つ情報などの資源を紹介

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