porta 2019 #035
11/16

メとショッピング。早朝からの見学でお腹を空かせた2人は水産仲卸売場棟へ向かい、混み合うランチタイム前に人気の「鮨晶」へ。「ウチの自慢はマグロとウニ。ウニは常時4種用意しています。『六法』に使っているマグロや白身などの魚は黄味醤油で味付けしているんですよ」と板前さんに教えてもらい、「だからコクがあるのね」と感心しきり。お腹を満たしたら4階の「魚がし横丁」でお買い物。料亭や寿司店などのプロも買い物にくる場所だけに、DATA豊洲市場東京都江東区豊洲6-6-1自由見学5時~17時※飲食店・物販は店舗により異なる日曜・祝日、市休日(主に水曜)見学無料ゆりかもめ「市場前駅」より徒歩5分 http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/住¥交営HP休品揃えの豊富さ、品質の良さにも納得。「このザーサイの漬物、塩抜きしないでサラダ感覚で食べられるわ」「玉子焼き、美味しかったからお土産にしよう」とみるみるうちに買い物袋でいっぱいに。最後は屋上緑化広場でぐるりと都内の絶景を見渡して大満足の2人でした。「ハイ、天然の生マグロです」「美味しそう!」と一貫ずつ握っていただける寿司に思わず歓声海鮮丼の「六法(3600円)」は後半ダシ茶漬けに。ネタ自慢の「おまかせ8貫(3300円)」魚がし横丁の「八百金」は、全国から厳選した上質な野菜、果実を取り揃え、高級料亭御用達全国の漬物や珍しい漬物が揃う「じゅういちや」。店頭に試食があるので、いろいろ試して好みの味が見つけられるこだわりの玉子焼専門店。店頭で「串し玉(150円)」が味わえる。「甘さが丁度いいわ!」「ホント、美味しい」▲上品な味わいで一番人気の「皮付きべったら漬け(500g893円)」▲鮮やかな色が特徴の「赤カブ(500g907円)」は寿司店などに人気▲八百金でオススメの静岡県伊豆産本わさび。1本100円~▲珍しい塩分控えめの「ザーサイ(780円)」刻んでそのままどうぞ▲看板の「つきじ野(ハーフ380円)」は上品な甘さで高級寿司店仕様 ▲厳選赤玉を使用し、しっかりした食感の「たまごたっぷりぷりん(350円)」「やっぱりお寿司の美味しさが最高!丼の黄味醤油は家でもやってみたいわ」(矢島一美さん/左)「プロ向けのいろんなお店があって、見ているだけでも楽しかった!」(眞庭兼子さん/右)9月下旬には安行各地で彼岸花も見頃に。写真は「あんぎょうふるさとの森」近くの興禅院この日は大型台風のあとで、倒木を片付けるためクレーン付トラックも登場ふるさとの森に隣接する安行中学校の「みどりの学校ファーム」。この日は中学生に大根の間引きを指導「あんぎょうふるさとの森」に自生するイチリンソウ。例年4月中旬頃、一茎に一輪、白く可憐な花をつける「できないことはできない。できることをやる。得意を活かすのが長続きの秘訣です」と会長の小林進さん小型エンジンを動力とした刈払機も使いこなし「万葉植物苑」や「あんぎょうふるさとの森」を整備するが「安行みどりのまちづくり協議会」だ。現在の主な活動は、毎月第2日曜の、安行ふるさとの森のイチリンソウ自生地、万葉植物苑、ホタルの里の整備のほか、中学生への農業指導、一輪草まつりなどのイベント、オリジナルグッズ製作・販売など多岐にわたる。2008年にはその活動が認められ「まちづくり功労者」として国土交通大臣表彰を受賞したほどだ。「会員の平均年齢は79歳。植木農家や元教員、サラリーマン、大工などそれぞれの経験や得意分野を活かし、できることをやる。だからこそ20年以上続けられているんです」と会長の小林さん。「植木の里」として知られる埼玉県川口市安行エリア。傾斜地と低湿地が交錯するなど、植木を栽培する条件に恵まれ、江戸時代から植木産業とともに発展してきた。「1990年頃は、この地区にも市街地開発の波が押し寄せ、市街地と里山の間に不法投棄の粗大ゴミが山積みになっているような状態でした」と教えてくれたのは事務局の加藤さん。そのため里山の再生とみどりを活かしたまちづくりを担う市民団体として1997年に発足したのそれぞれの得意分野を活かして活躍中取材・文/中林貴美子撮影/筒井聖子

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る