porta 2019 #035
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 毎年4月には、協議会主催で一輪草まつりを開催している。「1995年に偶然発見されたイチリンソウの自生地を、協議会が周囲の環境整備などで徐々に増やし、2002年には川口市指定の天然記念物にもなりました。盗掘にあった時にはショックでしたが、自生地を拡大するなどでまた増やしています」と加藤さん。 イチリンソウ自生地に隣接する万葉植物苑は、2009年に開設。「万葉集に詠まれた植物を集めた植物園は全国各地にありますが、ナンバンギセル、ハンゲショウ、ヤドリギなど希少な植物も含めて135種も揃えているのは珍しい。『さすが植木の里、安行ならでは』と言われます」と会長。 草木を植栽するだけではなく、その前に万葉歌と現代訳、登場する植物名とその現代名を記した看板を設置。「看板は元大工だった方が作り、毛筆は元校長先生が担当してくれました」と意匠を凝らした看板も、毛筆で記された達筆の書もすべて会員の手作り。新元号が令和と決定したあとには、その典拠となった梅花の歌を梅の木の前に設置している。 第2日曜の活動日は、ランチタイムも楽しみの一つ。お弁当を食べ、お茶だけではなく、日本酒やビールなどそれぞれが持参したお酒を飲みながら談笑。「ここでは誰もがいいたいことが言える。みんなが地元出身というわけではないのですが、幼なじみと会っているようで気が休まるんです」というのは看板製作やホタル飼育を担当する菅野さん。コンパクトながら万葉集に詠われた草木150種のうち、希少種も含め135種も揃えている元生物教師で植物に詳しく、木の実のグッズも考案した西川昭三さんと植物解説の立て札を記した元校長の高橋康夫さんイネ科の植物に寄生する「ナンバンギセル」は万葉集では「思草」と詠われた。花期は8月〜10月ふるさとの森の一角に整備された万葉植物苑。入り口看板も手作り万葉植物苑には希少植物も植栽昼食後には午後の活動内容のほか、今後の活動、イベントなどについての打ち合わせもお弁当を食べながら会話が弾む昼食タイム。それぞれ好みの飲み物を持参して和気あいあい

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