porta 2020 #036
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本番直前の最終練習。細かな動きや配置をチェックしていく大会マスコットをプリントしたエコバッグに詰め込まれた選手向けのお土産は、みかんジュースや地酒、地元菓子店の焼き菓子など「以前は病気がちで、体にいいからと太極拳を始めたんです。今では風邪ひとつひかないし、体重増加も0なんですよ」というのは今回初めて出場した苅谷さん。「次の仕事を始める前のつなぎの気持ちで始めたけれど、もう23年続いています。当時は冷え性だったけれど、血のめぐりが良くなり、姿勢も良くなりました」と堀部さん。太極拳をはじめたキッカケは様々。それが大会出場という一つの目標に向かって力を合わせてきたことで、出場50チーム中15位という結果につながった。「開会式でも交流大会会場でも、和歌山のみなさんはとても温かくもてなしてくださいました。特に交流大会会場はボランティアも多く、細かなところまで行き届いていると感じました」という柳瀬さん。このもてなしの精神を持ち帰って、次の岐阜大会も成功させたいと、今からホームでの開催を見据えて意気込んでいた。 全国から集まる精鋭の演武を見ることに加えて、交流大会のもう一つのお楽しみは会場周辺のふるまいコーナーや特産品販売コーナー。ねんりんピックでは、会場となる市町村ごとに地場産品を使ったサービスを提供している。海南市総合体育館では、ちょうど旬を迎えたみかんとその加工品である濃厚な100%ジュースやお菓子をふるまっていた。さらに海南市の戸坂漁港で高級料亭などに出荷される鱧が水揚げされることから、ふるまい料理は鱧を使った次は岐阜県での開催。もてなしの精神を参考に会場周辺には和歌山の特産品や郷土グルメも鍋だ。ふわりと柔らかで上品な味わいの鱧は選手にも観客にも好評だった。 また、競技参加者のランチは、和歌山の特産品や郷土料理を盛り込み、初日から最終日まで全て違うおかずで構成。ねんりんピックに参加することで、現地の食文化を知ることもできるのが嬉しい。昼食弁当は南高梅、まぐろの竜田揚げなど和歌山の特産品がズラリ特設テントでは、海南市特産の甘いみかんのふるまいなども海南市の特産・鱧を味噌仕立てにした鍋のふるまいには長い行列が「次は地元開催。楽しみです」「今度は私たちがもてなす番ですね」前列左から中島さん、志賀さん、柳瀬さん、北村さん、後列左から堀部さん、苅谷さん、桐山さん

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