porta 2020 #036
16/16

text by駅弁女王日々の旅のなかで、今まで5000食以上の駅弁を食破。雑誌等に駅弁の連載、著書も多数。調製元と駅弁の開発も行う。旅行ジャーナリスト、フードアナリスト。Shinobu Kobayashi駅弁がつなぐ地域の絆第37号令和2年9月15日発行 発行元:一般財団法人長寿社会開発センター 〒105-8446 東京都港区西新橋3-3-1 KDX西新橋ビル6F TEL03-5470-6753 FAX03-5470-6763静岡県産の食材を使ったおかずが盛りだくさん!静岡県島田市「川根路三色弁当」 大井川鐵道は静岡県の大井川に沿って走り、SLがほぼ毎日運行していることでも有名だ。名物駅弁は「川根路三色弁当」。おかずがたくさんでレジャーにぴったりの華やかな駅弁だ。菜飯、五目ご飯、ふりかけ飯が入っており、三色弁当の由来はここから来ている。 おかずはサクラエビの佃煮と卵焼き、マグロの照り焼きとカマボコ、わさび漬け、黒はんぺんフライ、鶏の唐揚げ、さらにインゲン、ゴボウ、酢レンコン、オレンジ……。見事に静岡県の特産物のオンパレードだ。 サクラエビは日本では駿河湾だけで漁獲される希少なエビ、マグロは焼津港が水揚げ日本一、黒はんぺんも静岡名物だ。ぜひ味わってほしいのがお茶の葉の天ぷら。宇治茶、狭山茶とともに「日本三大銘茶」の一つといわれる川根茶は800年以上の歴史があり、大井川上流が一大産地。大井川鐵道の車内からもたくさんの茶畑を眺めることができる。このお茶の葉の天ぷらは、香り高く味もよい。駅弁は売り切れることも多いので事前に電話で確認を。価 格 :1250円(税込)販 売 :新金谷駅前(プラザロコ内)問合せ:☎0547-45-2230    (大鉄商事部)煙をモクモクと吐いて茶畑の中を走るSLは大井川沿線の風物詩9分割された容器は食べやすく、酒の肴にもぴったり島田市

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る