70歳を超えても、好奇心は衰えるどころかますます旺盛になっているという成羽さん。「一時は地域の老人会に入ったこともあったんですが、狭いコミュニティーだと話題は限られてくるし、だんだん健康のことも日常のことも後ろ向きな会話になりがち。同じ時間を使うならもっと有効に使いたいですよね。その点、YouTubeなら、自分の興味あること、やりたいことを自由に発信できる。世代も環境も違う人と交流できる。それが一番の魅力です」 配信内容は、朝のニュースチェックや買い物、自分が作ってみたものなどから決め、ライブも台本なしで視聴者とのチャットを楽しみながら進めている。はじめは苦労した編集作業なども、自分で使いやすいソフトを見つけ、以前よりぐっと早くなったという。「それでも技術はどんどん進化するし、YouTubeの規制が強化されるなどで、年に1回くらいは徹楽しいことだけ続けていれば明るくなれます夜になっちゃうんですよ」といいつつも、日々の配信、視聴者との交流を心から楽しんでいる様子。「今は東海道五十三次を歩く会に入って、その様子も配信しています。もともと編み物や洋服などの手作りも好きだったし、コスメも好き」と動画のネタが尽きることはないようだ。 また、楽しいことを続けるために、健康管理も怠らない。「スマートウォッチは血圧や脈拍が24時間記録できるのでとても便利。歩くことも好きなので、1日7000歩は歩くし、せっかく散歩するなら動画も撮ろうと(笑)」。趣味と実益を兼ねた成羽さんのチャンネルはこれからも多くのファンを楽しませるに違いない。スマホとの連動で血圧や心拍数がチェックできるスマートウォッチウィンドウショッピングや散歩を楽しみながら、次の動画のヒントを探すことも多いとか歩道に可愛い花をみつけて素早く撮影スタート。「これはなんという花なのかしら」編集時間は30分ほど。撮影用に編集画面を出していただいている間に終了「カメラスタビライザーも三脚も自分でネットで調べて購入しました」という成羽さん。特に白い三脚はお気に入りとか好奇心のアンテナをいつでも敏感に
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