帰りの時間も有効に使えましたし。今ではこの仕事がとても楽しいです。入居者の方に『いつもきれいにしてくれてありがとう』と声をかけていただいたり、宅配業者の方に『私が知っている限りでこのマンションがいちばんきれいだね』などと言っていただけると、もっと頑張ろうという気になります」 そんな鈴木さんの実力が会社に認められ、今では新人の研修指導なども任されている。同社の定年は70歳だが、希望すれば延長も可能だそう。 「管理員や清掃員は40歳近くの方から78歳まで元気に働いています。6月末までは80歳の男性が最高齢でした。マンションでに応えていくかなど、人と人とのコミュニケーションの大切さを学びました」 以前は嫌なことがあると逃げ出したり誰かが何とかしてくれると思っていたという鈴木さん。 「この仕事をするようになってから自分で何とかしなくてはいけないという責任感と頑張ればできるという自信がつきました」 最初は午前中のみ3時間の勤務だったが、現在は8時から16時まで週5日働いている。 「専業主婦だった私にとっては最初から長時間勤務でなかったのもよかったと思います。仕事は家族構成も様々ですので、人生経験が長い方のほうが入居者の方とのコミュニケーションもスムーズにいっているようです。また、皆さん勤務し始めると規則正しい生活が送れるので入社時より健康で生き生きしているように見受けられます」(モリモトクオリティ/労務管理課課長・金子秀和さん) まずは、70 歳を目標に頑張りたいと話す鈴木さん。 「できれば体が続く限り、働き続けていきたいですね」会社が作った掲示物を貼るときも丁寧に、見やすく!を心がけている。常に相手のことを考えた仕事ぶりが評価されている午前中はゴミ収集の対応やマンション内の清掃が主。築20年の物件だが、鈴木さんのおかげで新築並みのキレイさをキープ「シニアは『高齢者』という認識でなく、私たちは『人生の上級者』と位置付けています」と金子さん鈴木さんの笑顔にいつも癒されています当面の目標は70歳まで元気でイキイキ働くこと
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