うにすれば」と応援してもらえたことで脱サラの決心がついた。 とはいえ、起業するまでにそれから約10年を要することに。銀行マン時代に取得した不動産鑑定士の資格を生かし、不動産鑑定評価業務などの会社を設立。夫婦でコツコツ働き、資金を貯めた。 『障がい者が働く場を創ること』『彼らの工賃のアップ』をミッションにどんな事業がいいのか模索し続けた結果、2012年11月、障がい者の就労支援に取り組む一般社団法人「AOH」を開業。チョコレート専門工房の誕生である。「51歳までは1日20時間働きました。辛いときは『人(息子)と過去創設して寄付し、障がい者の賃金を引き上げるためにパンの会社を立ち上げたというものだった。そのとき伊藤さんも障がい者が働く会社を起業してみたいと、心の底から思った。もちろん周囲は大反対。失敗したら息子に借金を残すぞ、息子が暮らせるお金をまず作ってからにしろ、ともっともなアドバイスも多数もらった。しかし奥さんから「パパのやりたいよは変えられない、変えられるのは自分と未来だけ』と言い聞かせて頑張りました」 こうした苦労が実り、今では有名百貨店、有名ホテル、大規模商業施設などショコラボの常設販売場所も広がり、大好評だ。 「障がい者も1人ずつ得意なことが違います。健常者の仕事をできるように型にはめるのではなく、彼らの才能をどう組み合わせればできるかを考えることが大事。最初は彼らの工賃アップだけを目標にしてきましたが、人から『ありがとう』と言われ、働くことが楽しいと思えることが彼らの笑顔につながるのだと思います」オンラインショップ一般社団法人AOH一般社団法人AOH ⦆[ショコラボ](工房) 横浜市都筑区茅ヶ崎中央30-17 045(507)8688ショコラ房(店舗) 045(507)8648住TEL&FAXTEL□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□16×2伊藤さんのバイブル本。これらの本から勇気をもらえている伊藤さんやスタッフが描いた可愛い黒板の絵がショコラ房の目印に。スタッフ一人一人の才能に注目工房から徒歩5分の場所にある「ショコラ房」ではカカオ豆からチョコレート作りを行っているショコラ房では各地のカカオ豆を使用したチョコレート菓子や特徴あるドリンクも販売左の理念とチョコドリンクは私が描いたんですよ~♪
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