porta 2020 #038
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女子美在学中より川端龍子氏に師事。現在は大田区美術家協会会長の高頭信子さん緑地の山頂目指して散策。標高21mほどだが、頂上からの眺望は爽快世界初の栄養士養成施設を作った佐伯矩氏について解説する理事長の井上幹彦さん「庭はあまり手を入れずに自然のままにというのが龍子の考え方なんです」「透かしをいれた飾り窓にも注目です」旧宅の内部は窓越しに見学「薄塗りで、柔らかな線でもこの力強さ、迫力。それが龍子の特徴なんです」さんがガイド役に。 「鱗状に組み合わされた石畳は天を舞う龍をイメージしていたり、アトリエは南側の庇を深くして、日が入らないようにしているんです」などと、龍子の建築へのこだわりを解説する。 龍子記念館から徒歩3分の佐伯山緑地は、通称「佐伯山」と呼ばれる旧佐伯栄養学校の跡地、約3千㎡を公園に整備。この日は頂上付近にある佐伯矩氏の胸像付近でミニ講座。 「佐伯氏は医学博士で、栄養学の創始者なんです」と、ここでの解説は理事長の井上幹彦さんだ。都心とは思えない豊かな緑、大森・羽田方面を望む眺望の良さに感激しながら園内を一周。 最後は、大森出身の俳優・池部良さんとその父で漫画家の池部鈞さんについて、会員の矢野聖一さんが解説する。 「甘いマスクとスマートさで青春スターの第一人者として人気でしたが、実はエッセイストとしても活躍したんですよ」と意外な横顔を紹介してくれた。 ある秋の一日、馬込文士村継承会の活動のひとつ「ひととき散歩」に同行させていただいた。この日は、ダイナミックな画風で独自の芸術を切り開いた日本画家・川端龍子の記念館から「栄養学の父」と言われる佐伯矩氏の創立した佐伯栄養学校跡の佐伯山自然公園を巡るコース。大田区立龍子記念館は、龍子の最後の直弟子・高頭信子さんが案内。 「万里の長城がうねる龍のように描かれ、朝日が山の間から出ている。ありえない景色だけれど、それが万里の世界観に通じるんですね」と川端龍子「朝陽来」の前で。龍子を直接知る高頭さんの解説はわかりやすく、参加者も熱心に聞き入っていた。 次に訪れたのは龍子自らが設計した旧宅と昭和13年に建築されたアトリエ、四季折々の景色が楽しめる庭を当時のまま保存した「龍子公園」。ここでは同会の会計担当でもある大瀧眞理子9月は文学・芸術をたどる「ひととき散歩」を開催ただすひさしりゅうし学校跡を大田区に寄付したんです

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