porta 2020 #038
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知識とともに仲間が増えるのも魅力実は会員のネットワークによるボランティアがほとんど」(矢野聖一さん)。そんな人脈の広さも、同会が20年続いてきた秘訣だろう。 「私は地元出身なのに地域のことを知らなかった。この会を通して、地元に仲間ができ、一緒に活動できるのが楽しい」と大瀧眞理子さん。同様に花岡光生さんも「ここでの活動で地元への愛が育ってきました」という。 「知れば知るほど、まだまだほんの一部だと気付かされるんです」と事務局長の矢野マサ子さん。地元への愛、旺盛な知識欲を原動力に、同会は貴重な文化遺産を発掘、継承し続けている。継承会の活動を知りやりがいを発見! 馬込文士村継承会を支える役員は10名。月1回の定例会で講演会の内容やその運営について話し合っているという。 「企画によって、文化に知見の高い理事の福野さん、近代史に詳しい柴田さん、翻訳家の長井さんや私などが講師になっています」と井上理事長。 「みなさん博学で、メンバーにできないことはないという感じ。いつも勉強させて頂いています」と理事の長井さん。自分たちが培ってきた知識を互いに教え合い、次代に伝えるという知識の循環も同会の大きな特徴だ。 「難しい講座だけではなく、エンターテインメント性も必要なんですよ」と柴田さん。 「面白いことをやらないと人は集まりませんから」と矢野聖一さんが言う通り、同会ではプロを招いてのコンサートや役者による朗読会なども催している。 「プロにお願いしていますが、「メンバーの仲がいいのが一番」「文化で反目し合うことはないから」と理事長の井上幹彦さんと事務局長の矢野マサ子さん馬込文士村研究チームリ-ダーの理事、福野幸雄さんと北野文庫創設者の副理事長、北野順子さん「次の世代が楽しめるのも大切」と理事の矢野聖一さん「地元を知ることが楽しみ」と理事の花岡光生さん「地元に愛着を持ってほしい」という理事の柴田実さん理事による文化講演会の記録をまとめた手作りの冊子大田区内には文士ゆかりの地を案内する道標が点在「馬込文士の作品を読んで」と理事の長井那智子さん自宅と職場の往復から脱却できました楽しい企画もどんどんやらなくちゃねテーマによっては講師も担当します馬込文士村継承会住 東京都大田区山王2-29-10 03-3778-4557(本部)  http://www.magome-bunsimura.com/住電HP

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