text by駅弁女王日々の旅のなかで、今まで5000食以上の駅弁を食破。雑誌等に駅弁の連載、著書も多数。調製元と駅弁の開発も行う。旅行ジャーナリスト、フードアナリスト。Shinobu Kobayashi令和3年9月15日発行 発行元:一般財団法人長寿社会開発センター 〒105-8446 東京都港区西新橋3-3-1 KDX西新橋ビル6F TEL03-5470-6753 FAX03-5470-6763新潟県上越市「にしんめし」 今年5月、新潟県出雲崎町の旧北国街道沿いに「出雲崎寄港地の町家」がオープンした。築100年以上たつ建物では北前船の文化と歴史などを紹介している。そんな北前船に思いを馳せて、上越市のホテルハイマートが作った駅弁が「にしんめし」。上越市も日本遺産「北前船寄港地・船主集落」の認定地だ。 昆布の炊き込みご飯の上に錦糸卵を敷き詰め、ニシンの甘露煮、味付けカズノコ、昆布巻き、漬物などをのせている。甘露煮はハイマート秘伝のタレで調理した自信作だ。 ハイマートの駅弁ラインナップには、根強い人気の「鱈めし」「さけめし」があり、《めし》シリーズの第3弾となる。タラもサケも、直江津の港(上越市)へ入る北前船が運ぶ交易品だった。ニシンも同様で、これで北前船3部作の駅弁が完成したことになる。「にしんめしは会長の駅弁への想いの集大成のようなお弁当。北前船への想いが駅弁へとつながって喜んでいます」と山崎知夫統括部長。上越妙高駅構内の「山﨑屋」、ホテルハイマートのドライブスルー販売所で買うことができる。価 格 :1200円(税込)販 売 :上越妙高駅、ホテルハイマート問合せ:☎025-543-3151 (ホテルハイマート)上越市旨みが凝縮されたニシンは酒のつまみにもよく合う「以前からにしんめしを作りたかった」と山﨑邦夫会長小林しのぶが日々是旅の生活で発掘した、日本全国の《うまいもん》と取り寄せ情報を紹介。読んで旅気分を感じることができます。食べて生産者も応援できる1冊です。第39号北前船が運んだニシンの甘露煮をカズノコとともに豪快に盛り付けホテルハイマートの駅弁人気シリーズに仲間入りした「にしんめし」駅弁がつなぐ地域の絆
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