porta 2021 #039
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賛成ではなかったそう。 「素人の私が経営なんてできるかどうか不安だったんでしょうね。主人を説得するために12ページにわたる事業計画書を独学で作成し、主人、妹、姉夫婦にも見てもらいました。看護師時代にいろいろな書類を作成していたので、その経験も役に立ちました」 経理に関するセミナー、POPの作り方、店舗工事についてなど、あらゆるセミナーに通い勉強。 「開業に関するいろいろな知識を学んでおきたかったので、無料のセミナーを選んで、通いまくりました(笑)」 病院を退職して2年後、遂に横浜市金沢区にお店をオープン。 「調理師学校で出会った村田有紀さんが協力してくれて心強かったです。プレオープンの日はドキドキで、舞い上がってしまいましたけれど、友人や前の職場の人も応援に駆けつけてくれました」 「ままぐらんど」では常時12種類くらいの惣菜を作って販売。毎日違うメニューを出すため、有紀さんがアイデアを出して、一緒に試作、試食して、メニューが完成する。食材にもこだわっており、米はあつ子さんの故郷・新潟県南魚沼産コシヒカリの玄米を取り寄せ、店で精米しガス釜で炊きあげる。野菜は近所の農家さんが届けてくれるので、その日の野菜によってメニューを考えるそう。 「煮物や焼き物、揚げ物、炒め物など、薄味で飽きのこない味付けを心がけています。お客様は近所の方が多いですね。毎日来てくださる方もいらっしゃいますよ。『ママさんの料理がおいしくていつも来ちゃうの』『自分のお母さんの料理を食べているみたいでほっとする』という言葉をいただけるのがいちばんうれしいですね」 あつ子さんは朝6時に家を出て、6時20分には店に到着。それもともと料理が大好きだったあつ子さん。次々と新作にチャレンジし、惣菜のレパートリーは90種を超える有紀さんの手作りお菓子も販売。この日は「黒糖のくるみケーキ」開店準備に向けワクワクドキドキ楽しかったですよ♪毎日食べても飽きない体に優しい料理を提供

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