取材当日の参加者は認知症当事者と家族、協力高齢者、地域包括支援センターのスタッフ、見学者を含めて16名。参加の理由はさまざまだが、 「おれんじドア三鷹」に参加した感想を伺った。 「府中から引っ越してきたばかりで、参加は2回目。でもいろんな話が聞けて、みなさんに会えて良かった」「認知症当事者のパートナーとしてまだ聞きたいことがたくさんある」とは山本さん夫妻。 山仲さんは友人の紹介でこの会に参加し始めたという。 「一人暮らしなので外に出ないと話をする機会がないんです。だから外に出るキッカケとしてここに来るのを楽しみにしています」 祖父とご主人を見送ったという佐藤さんは、何か役立つことがあるかと気軽な気持ちで参加。 「ここで学んで、当事者の気持ちがわかっていなかったと自分の介護を反省しました。特に祖父の時には、外に出さないようにしていましたから。ここで知ったことは認知症に限らず、すべての患者、介護者のクオリティー・オブ・ライフに役立つと思いました」 「私は自分の物忘れが激しくなったので参加しました。地域の友人もできて、社会参加が励みになっています」と話すのは塩田さん。 ボランティア先を探していた時に娘さんのすすめで参加した斉藤さんは「いろんな会に参加しましたが、ここでは自由な発言が活発。今は月曜日が楽しみで、友人にも自慢しています」と楽しそう。 「近所なので、何かできるかと思って」と参加している大木さんは、ウオーキングでガイド役になって地元の史跡などを紹介している。 大城さんは自らの介護経験から、介護や経済面への不安に対してアドバイスしていた。 参加者はさまざまな目的で参加し、知恵や経験をシェア。認知症への誤解や偏見、恐怖をなくし、当事者と協力高齢者の相互理解を促している。「おれんじドア三鷹」の活動が、すべての人のより充実した毎日に貢献している。「知り合えて良かった」「月曜が楽しみです」東京都三鷹市新川3-20-18 新川三丁目地区公会堂0422-40-7204(三鷹市新川中原地域包括支援センター)住電おれんじドア三鷹ご主人が認知症当事者。介護と仕事を両立する大城美幸さん「毎日ケンカばかりです」と言いつつ支え合う山本さん夫妻勝淵神社など地元のガイドを担当した大木勲さん協力高齢者の塩田ちづこさん(左)、斉藤道子さん(右)熱心に話を聞く山仲絢子さん(左)、佐藤良子さん(右)
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