porta 2022 #041
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サーフィンの聖地・湘南の中でも波に恵まれたポイントが会場になっているロングボードは浮力と安定感があり、沖に出やすいのでシニアの味方だ 東京2020オリンピックで一躍脚光を浴びたサーフィン。若者のスポーツかと思いきや、シニア世代で活躍する選手も多いという。 「実は競技人口の半数が40代〜60代。中には定年後の60代に始める 「神奈川でのねんりんピックに『サーフィンをやりたい』と県から人も多いんです」というのは日本サーフィン連盟普及開発委員会委員長で、ねんりんピックかながわ2022ではサーフィン交流大会の運営に携わる寺尾恵一さん。打診されたのは約5年前。これはチャンス! ぜひやろうと積極的に受け入れました。前例がないので、競技会場の選定や日程の組み方もゼロからスタート。全国からどのくらいの選手が集まるのかなど不安はありますが、着々と準備を進めています」という。 神奈川県代表選手のひとり、柾木太郎さんに大会への意気込みをうかがった。 「サーフィン歴は50年。これまで全日本サーフィン選手権大会やグランドチャンピオンゲームなどに出てきたけれど、ねんりんピックでは、当時戦ってきたオールジャパンの仲間もきっと出てくるから、再会が楽しみだね。きっと厳しい戦いになると思うけど、出るからにはやっぱり勝ちたい。久しぶりに冬も海に入っています」と笑う。 「今はサーフボードも進化して浮力があるので体力のない人でも沖に出やすい。道具の進化がシニア層増加の後押しをしているんです」と寺尾さん。その言葉通り、柾木さんも、今年の大会に向けたボードを研究しているとか。 寺尾さんは「シニアからのスタートでも、サーフィンは生涯スポーツとして十分楽しめます」という。サーフィンファンにも、これから始めたい人にもおすすめ。ロングボードは茅ヶ崎、ショートボードは大磯、2カ所の会場で繰り広げられる熱戦に注目したい。サーフィンにはシニアの競技者も多数全日本クラスの選手が全国から湘南に集結ねんりんピック史上初の開催に向けて5年前から準備サーフィンいつまでもチャレンジ精神を!写真右は鈴木正さん、左は柾木太郎さん。休日はともにサーフィンを楽しむ寺尾恵一さん

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