彼女たちが歌を披露するのは主に介護施設。コロナ禍前は月に1〜2回は慰問公演をし、年に数回は地域イベントなどで歌っていた。 「はじめは人前で歌うのなんて…と思っていたけど、私たちが歌い出すと、みなさんの顔がキラキラ輝いてくるのがわかるんです。リモートもいいけれど、早く生の声を届けたいです」というのは初期メンバーの一人、大北百利江さん。チームのムードメーカー北川邦子さんは「私たちの歌を聴いて泣いてくれる人がいるんです。歌に気持ちがこもっていることが伝わるのが嬉しい」という。わ 久ると『野文ま子たさ来んては「ね』とステ手ーをジふがっ終てくれるんですよ」とステージの喜びを語る。八原和子さんは「私の歌で喜んでもらいたい。老人ホームなどでは、両親のかわりに孝行したいというのが一番の目的なんです」と目を輝かせる。 コロナ禍でこれまで定期的に行っていた介護施設などの慰問や地域のイベントもほとんど中止になった。だが彼女たちはそのままくすぶってはいない。 「半年ほど前からリモートでの公演をはじめました。さらに勝手に自分たちでDVDを作って、介護施設に配布したり…」と大橋さん。介護施設などでは大いに歓迎されたという。 2022年には障がいがある方の詩に曲をつける「わたぼうし音楽祭コンテスト」で、渡邊卓さんが作曲し、彼女たちが歌を吹き込んだ作品が入選。8月には奈良で開催される「わたぼうし音楽祭」に参加し、入選した曲を披露する。 「久しぶりの生のステージが今から楽しみ」と張り切っていた。参加の動機をうかがった。 「チャンスの神様は前髪だけと、当時の卓先生のホームページでの募集を見て思い切って応募しました」というのは、メンバー第1号のステージが始まると、聴く人の顔もキラキラに動機やキッカケは様々。でも笑顔と元気は一緒赤い大判スカーフが印象的な衣装はメンバーが考案したものマスクとビニールシートで感染対策をして公演を実施したこともコロナ禍前のケアハウスでの公演の様子。歌う側も見る側もみんなイキイキコロナ禍前のステージ。レパートリーはオリジナルのほか約20曲もコロナ禍ではリモートで出演。画面越しながら懐かしい歌が流れて喜ばれたというコロナ禍に作成したオリジナルのDVD。介護施設などに無料配布したという この日の練習に参加した6人にYokohama OVGLIVE report
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