porta 2022 #043
4/16

ここの部分をしっかり押さえてね 「ミシンカフェ&ラウンジnico」には、フリーソーイングスクールとワークショップ、ミシンスペースレンタルと、主に3種の利用法がある。通常の洋裁教室と違って、ロックミシンや刺しゅう用などの特殊なミシン、珍しい足踏み式の「ボタンアタッチングマシーン」などがあり、家庭では難しいニット素材の洋服作りや華やかな装飾が可能。そのため千葉や神奈川など、遠くからわざわざ通う人もいるという。 ミシンスペースレンタルでは、家庭用ミシンとロックミシンが1時間2200円〜で使い放題。除菌済みの洋裁道具(糸切バサミや物差し、布切バサミ、まち針など)も用意されていて、希望があれば君子さんや有希さんのもの作りのアドバイス(有料)を受けることもできる。 「自分で作った洋服や小物には特別の愛情がわくもの。『自分で出来た』『この場所があってよかった』と、作ることの喜びに共鳴してくれる人がいることがやりがいなんです」と有希さん。ミシンがなく、子どもの給食袋や上履き袋などを作るのに本当に困っている人もいて、そんな方の役に立っているのも嬉しいですね」という。 お店を始めたばかりの頃、ミシンを使いたいという人は1週間、現れなかったという。 「最初のミシン利用のお客様はなんと男性。自分のお弁当箱袋を作りたいという方でした。すごく嬉しかったですね」(有希さん)。その後は、ユニークなスタイルのカフェとしてマスコミで取り上げられたこともあり、着実に利用者が増加。今では定額制のスクールに35〜40名、単発利用でも毎月50名ほどの利用者がいるという。家庭では揃えられない稀少な機械や材料も糸も豊富に揃い1時間100円〜でレンタル。布地の色や種類に合わせて選ぶことができる店内には今では手に入りにくい稀少なミシンも。上段は帽子作家でもある有希さんの作品「ここにカッターがあって、布が切れるのよ」とロックミシンの仕組みや使い方を指導する君子さん「ボタンアタッチングマシーン」を使えば、多彩なボタンが瞬時に取り付けられ、プロの仕上がりにボタンやハトメ、カシメに使う「ボタンアタッチングマシーン」。通常は縫製工場にしかない稀少な機種 君子さんは「家に

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る