porta 2023 #045
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「ぶれまい」がスタートして5年。1年目は思うように生徒が集まらず、学童保育の子どもに教えることもあったという。 「ホームページやSNSで少しずつ『材料にこだわる』『美味しさにこだわる』『少人数制でたっぷりの実習にこだわる』『スキルアップにこだわる』『楽しさにこだわる』という5つのこだわりが理解され、徐々に生徒が増えてきました。特にコロナ禍には、ネットで情報をとことん収集し、ここで作るようなパンを探し求めてきた人が見つけてくれるケースが増えてきた気がします」という柴田さん。納得のいく材料を使って、家庭でも大切な人のために本当に美味しいパンを作りたい。そんなちょっとマニアックできっちりとした技術と知識を得たい人のニーズに応えることで、柴田さん自身も、自分のやりたい形に近づいてきたと手応えを感じているという。 「今後は75歳以上の方を集めて、ゆっくり作ってゆっくりおしゃべりして帰れるようなレッスン、子どもに無添加のパンを食べさせたい若いお母さん向けのレッスン、ホームベーカリーを使いこなすためのスペシャルレッスンもいいなと思っています」と夢が膨らむ。教室をスタートするときに柴田さんが考えていた「居場所」づくりは、さまざまな形で次々と実現していきそうだ。そして、自身の 「今、興味を持っているのはドイ勉強もまだまだ継続中。ツパン。ドイツパンを教えていただいている先生の先生が、ドイツで一番人気のパン職人・ルッツ・ガイスラー氏なのですが、彼のパンに少しでも近づきたいのです」 パン教室を営み、その収入をパンの勉強につぎ込む。生徒の成長を応援し、自分自身も成長する。そんな今がイチバン楽しいと微笑む柴田さん。セカンドライフを存分に謳歌しているようだ。パンを作っておしゃべりできる居場所でありたい「素敵でしょ」とルッツ・ガイスラー氏のパンのカレンダーを玄関に次のスペシャルレッスンの予定などを教室のボードに展示している神奈川県大和市南林間2-15-20-101 pan@bread4mp.com https://bread4mp.com「多くのシェフから熱心に指導していただきました」という柴田さんレッスンに通う生徒が作ってくれたという「ぶれまい」の紹介ボード会社時代の同僚にデザインしてもらったというロゴを看板にHPブレッドフォーマイプレシャス国産小麦のパン教室BREAD FOR MY PRECIOUSぶれまい住

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