「市民農園の利用者の5割は無農薬栽培です。でも、うまくいかずにやめてしまう人もいて、原因の7割が病害虫。だから私は、無農薬が希望でも、しっかり話し合って、必要最小限の防虫剤を散布することを提案しています」と松澤さん。そんな親身な指導のおかげで、10年以上続ける利用者が3〜4割もいるとか。 この日、ナスの収穫のため訪れていた山岸さん夫妻も、都内から通って10年。「やっぱり収穫の時が一番嬉しいよね」という。 「今日は雨だったから、ちょこっと収穫だけ」という勝又さんも東京から10年以上通う常連だ。 最近では若いカップルも農業に興味を持って訪れるようになってきたが、松澤さんは小さな子どものいるファミリー層に、もっと利用してほしいという。 「野菜嫌いの子どもも、自分で育て、新鮮な野菜を食べることで本当の野菜の美味しさを知ることができると思うんです。虫が苦手な子どもだって、間近に見ることで興味を持ち、苦手が克服できるはず」。子どもも大人も、農業や自 「この仕事の楽しさは、いろんな然の中に学びや発見があるというのが松澤さんの信条だ。お客さんと触れ合えること。時には失敗もあるけれど、成功した!美味しかった!と言われるのが嬉しい。さらに、収穫祭などのイベントを企画することで、利用者同士が仲良くなっているのを見るのも嬉しいんです」都内から10年以上通い続ける利用者も今年から植え始めたパパイヤ。青い実はサラダなどにして食べることができる「今年はナスの出来があまりよくなくてね」と松澤さんに相談する勝又さん販売用のレタス、玉ネギ、ブロッコリーなどの苗はハウス内で育てている埼玉県越谷市東町5-232 080-5088-9750 http://familynouen.com/利用者にアドバイスするために、今も栽培の知識、技術を学び続けている「ナスのここが割れているのは病気なんですよ」と山岸さん夫妻にアドバイスファミリー農園住電HP
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