porta 2023 #046
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1(昭和46)年の永山地区の団地 「初期入居から30年経った200 東京都南西部の多摩丘陵に位置する多摩ニュータウン。197入居からスタートし、現在は住宅をはじめ、商業、教育、文化など多様な施設を擁する人口約22万人の一大都市だ。一方で少子高齢化、後期高齢者が急増する2025年問題、おひとりさま高齢者など、初期入居から50年を超える多摩ニュータウンでは今、多くの課題を抱えている。0年頃から、住民の高齢化や孤立化が問題になり、高齢者の居場所づくりが必要となったのです」と 2001年、多摩市高齢者社会参加拡大事業運営協議会の福祉部会としてスタートした「福祉亭」は、2004年から市民の手でNPO法人となり、ボランティアが運営するカフェスタイルになった。 「介護保険のお世話にならず、ここで豊かな老後を過ごしてほしい。やるなら行政まかせにせずに、みんなのたまり場を自分たちの手で作りたいと思ったんです」と現理事長で、福祉亭のスターティングメンバーでもある寺田美恵子さん。現在はカフェでの定食提供などで地域に暮らす人々の交流の場をつくるほか、生活支援や地域情報の発信、趣味を通じた交流、世代間交流など、高齢者が暮らしやすいまちづくりと地域福祉に役立つ活動を展開している。 「コロナ禍で人との交流がズタズタに分断されて、今はイベントも減っていますが、緊急事態宣言の期間以外は、ずっと500円定食の提供は続けてきました。ここの定食は『安くて美味しくてありがたい』と、とても評判がいいんですよ」(元山さん) 「2022年から『子ども食堂』をスタートして、若い世代が食べるだけではなく手伝ってくれるようになりました。子どもがいると空気が変わる。この輪がもっと広がって欲しいです」(寺田さん)みんなのたまり場から広がる笑顔の輪「お待たせしました」と定食を提供する理事長の寺田さんランチタイムが終わり、片付けをしながら和気あいあいとおしゃべりをするボランティアスタッフのみなさん左/日替わりの美味しい定食を求めてランチタイムは満席に上/ドリンクも格安で提供しているこの日の定食は、メインのいわしフライのほか小松菜のしらす和え、はすのキンピラなどで500円務教局えのて■く元■■れ山■た■隆■の■さはん、。前理事長で事

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