porta 2023 #046
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 主な収入源は1日約40食の定食の売り上げのみ。そのほとんどが食材の原価で消えてしまうという。そのため福祉亭の運営にはボランティアの存在が欠かせない。週5日勤務する寺田さんも、週 「これまでは、ボランティアス 「2022年からスタートした子3日手伝っている事務局の元山さんもボランティアだ。タッフが友人を誘うなどでどうにかなってきましたが、福祉亭も20年を超え、ボランティアスタッフも高齢化する。なかなか新しい人は集まらない。存続の危機です」という元山さん。それでも、現在活躍中のスタッフは、できることをできる範囲で行い、福祉亭の運営に携わっている。ども食堂は、その反応の良さにびっくりしました。子ども食堂をキッカケにこの場所を知って、時には『足を擦りむいちゃったんだけど、絆創膏ない?』と訪ねてくれたり、子どもに誘われて、親子で来てくれたり」という寺田さん。子ども食堂は、今後、福祉亭が発展していく起爆剤となりそうだ。その子ども食堂を 「福祉亭の存在は、ホームページで見つけました。自分にも何か手伝えることはないかと思って」。 この日は家庭などで余った食材を多摩市社会福祉協議会が集め、それを子ども食堂やフードバンク団体をはじめ、地域の必要とする世帯に提供するフードパントリーの日。庄子さんは子どもたちに手伝ってもらいながら、配布する食材を並べていた。 「私は2年前に群馬から引っ越してきたんです。誰も知り合いのいないこの町で、仲間を作りたいと福祉亭のボランティアを始めました」というのは「うたの会」で伴奏していた藤田さんだ。 地域の人が地域の人のために。ふらりと立ち寄れるたまり場の福祉亭が、多摩ニュータウンのコミュニティ再生の舞台となっている。ボランティアがボランティアを呼ぶボランティアスタッフ2年目で、「うたの会」伴奏者の藤田さん子ども食堂の反応の良さにびっくり交流をしていると若くいられるんだよ福祉亭のおかげで友人ができました「コロナ前は自然な交流があったのですが…」という元山さんフードパントリーで配布する食材がズラリこの日はフードパントリーをサポート「子どもが来ると活気が出て嬉しいですね」という寺田さん子ども食堂を担当する庄子さんが担■庄当■■子し■■元て■■さいんるだの。NPO法人 福祉亭東京都多摩市永山4-2-3-104住(永山名店街内)042-374-3201電 https://fukushitei.org/HPとても忙しいけれど充実しています

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