刻々と表情を変える風紋や砂■…。自然の芸術を多角的に楽しむ。砂丘散策は気候のいい春秋がベストシーズン れ 鳥取県を代表する観光スポットで国の天然記念物にも指定されている「鳥取砂丘」。砂丘散策は風によって砂が波のような形になる「風紋」、雨で濡れた砂が乾いてできるすだれ状の「砂さん簾」、馬の背中に似た形をした砂の丘「馬の背」の頂上から眺める海と空の絶景など、見どころがいっぱいだ。特に早朝のまだ人の少ない静寂の時間や夕暮れにオレンジに染まる砂丘の美しさは息をのむほど。だがせっかく訪ねるなら、周辺の体験や観光もあわせて楽しみたい。 おすすめは、ラクダに乗って異国気分を味わえる「らくだライド体験」や、リフトからのんびり砂丘と海が見渡せる「鳥取砂丘観光リフト」、世界初の砂像専門の美術館「鳥取砂丘砂の美術館」。また「ねんりんピックはばたけ鳥取2024」が開催される10月下旬は、らっきょうの花が見頃。赤紫色の可憐な花が一面に咲き競う。「鳥取砂丘」風紋はその時の気候などによって異なり、同じ模様は二度と出来ない取材・文/中林貴美子 写真提供/鳥取県 協力/公益社団法人鳥取県観光連盟何千年もの間に海の流れと風で運ばれた砂が生み出す造形美は砂丘ならではの観光スポットとともに楽しむのがおすすめだ。東西16km、南北2.4kmと日本最大級の「鳥取砂丘」。時を忘れて魅入られる美しさだが、景観だけではなく、大人の鼓動
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