porta 2024 #048
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人と人との交流が健康長寿の秘訣に 「丸子珈琲倶楽部」の活動ややりがいについて、この日参加していた設立当初からのメンバー3人に話をうかがった。まずは設立時の会長で上田市ボランティア連絡協議会の会長経験もある丸山さん。 「以前からボランティア活動をしていましたが、『丸子珈琲倶楽部』は、コーヒーを通して人と人が繋がれるのがいいですね。『家にいるより楽しい』と思ってもらえる居場所づくりが目標。そのためには、やっている私たちも無理は禁物。自分たちも輪に加わって楽しむことで、長く続けることができるし、健康でいられる 「ここには話をしたいという人がと思うのです」という。 この日のメンバーで最年長の依田正隆さん(88)は、工作機械メーカーを定年退職後にボランティアをスタート。これまで配食ボランティア、傾聴ボランティアなど様々な活動に携わってきた。集まってくる。コーヒーを飲み、話をして『いい会だった、また来るね』といってくれる。それが何より嬉しいですね。これまでいろんな人の話を聞いてきましたが、ここではメンバーもお客さんもみんなボランティア精神があり、お互いが思いやりをもって話ができるんです」と微笑む。会計を担当するのは森井弘司さん(78)だ。 「コーヒーが好きで講座に参加したのですが、サロンでコーヒーを淹れ、『美味しい』といってもらえるのが嬉しい。準備している段階から香りに誘われてやってくる人もいるんです。定期サロン以外にイベントなどで呼ばれることが増え、自分たちが当たり前と思って続けていたことが、世の中に必要とされていることを知り、やりがいを感じています。ただ、会計としてはコーヒー豆の価格高騰でなかなか苦労しています」という。 「出かけるキッカケや人との関わりを作ることは、高齢者の健康長寿につながるはず」。丸子珈琲倶楽部のみなさんは、そんな思いでコーヒーを淹れ続けている。無理しないことが長続きのコツですおかわりは何杯でも自由です「ここのコーヒーは、コンテストで日本一になったバリスタ直伝なんですよ」と丸山さん「地域に尽くすことは、祖父からの教えなんです」という依田さん「フレンチプレス式は未経験でしたが美味しく淹れられます」と森井さん丸子珈琲倶楽部長野県上田市上丸子1600-1住0268-43-2566電(丸子ボランティアセンター) 地域に参加することが生きがいです

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