ピーステーションきよぴー」が販店舗の一角に、11時を過ぎると続々と人が集まってくる。「ハッ売する手作りのお弁当やお惣菜が目的だ。 「前身は1996年に設立し、配食サービスを行っていた『オレンジの会』なんです。そこから地域の活性化を図り、高齢者を支え合うボランティア団体『きよぴー』が住宅街のほぼ中央にある集合生まれ、清川町商店街一角の空き店舗を利用したサロン『きよぴー』がスタートしました」と教えてくれたのは、前副代表の梅沢香代子さん。さらに高齢者へ配食サービスを実施していた八王子ボランティアネットワークの「とまと」の協力で、軽食サロンと配食サービスを行う「きよぴー&とまと」へ。2020年には役員を世代交代し「ハッピーステーションきよぴー」として、カフェの運営、お弁当・お惣菜の販売のほか、健康体操教室、映画会、お散歩トークの会などのイベント運営、土曜には子ども食堂も開設している。ボランティア活動の大きな課題は、発足時の熱意を継承しながら、長く継続することだといわれている。ここではその世代交代がスムーズに行われ、さらに組織の強化が図られているようだ。 「清川町の町会長をしていた頃に梅沢さんと知り合い、この場所を知りました。でも、その頃は会社経営に忙しかったこともあって『ボランティアで働く人がいるなんて信じられない』と思っていたんですよ」と2代目代表の荻島正道さん。だが3年ほど手伝ううちに、人と人が助け合う温かいつながりに魅了された。同時に「カリスマ的存在の梅沢さんをはじめとした発足メンバーの熱意だけでは立ち行かなくなる」との危機感もあり、代表を引き受けたという。 「代表として最初に取り組んだのは組織の強化。会社経営の経験を活かして役員の役割分担を決める、行事は役員会議で決める。レジを導入し、会計はパソコンで管理するなど、あいまいだったことをルール化し、メンバーの負担を軽くするようにしています」 続けることの大切さと大変さを感じています上/空き店舗を利用し、お弁当の製造、販売、カフェを運営 右/入口の黒板がカフェオープンの目印「長く続けるために、自分の経験を活かしてできることから取り組んでいます」「継続する場所づくりのための 活動資金確保や食材調達が主な仕事です」と代表の荻島正道さん(69歳)ルのー配ツ食はサー19ビ9ス6の会年発足
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