porta 2024 #049
9/16

得意を活かして無理なく続けるのが第一月曜から土曜まで、お弁当販売のほか、様々なイベントに取り組む「ハッピーステーションきよぴー」。その原動力となっているのが、ボランティアスタッフだ。代表の荻島さんもその一人。 「今も会社の経理の仕事を続けているので、資金計画については得意。時間がある時にしか来れませんが、主に市の援助を申請するなどの資金確保や買い物などを担当しています」前副代表の梅沢さんは「私はここを引退して、より高齢になった     休  地域の方の居場所となる『オレンジハウス』を始めました。でも『口は出さずに手は貸す』の姿勢で、きよぴーでもお手伝いできることは今も続けていますよ」という。梅沢さんは以前、夫とともにお弁当店を営んでおり、お世話になったこの町のために、60歳になったらボランティアで恩返しをすると決めていたそう。 「お弁当店時代はもちろん、ボランティアを始めてからも、いい人にたくさん出会ってきました。思いがあれば、人の輪は広がっていくんですよね」と笑う。この日の売上を集計していたのは中村弘さん。定年退職後に「ハッピーステーションきよぴー」の活動に参加するようになった。 「私は情報通信機器の商社で働いていたのでパソコンは得意。ここでの売上もシステム化することでラクに、正確になりました」と中村さん。荻島さんも「おかげで売上数と金額が違うなどのトラブルが以前より格段に少なくなったんですよ」という。中村さんにとっては、お客様に「おいしかったわ。また来ますね」「ここがあって有り難い」と言われることが日々のモチベーションになっているそうだ。これまでのそれぞれの人生経験を、できる範囲で無理なく発揮するスタッフの活躍で「ハッピーステーションきよぴー」は、地域になくてはならない居場所であり続けているようだ。思いがあれば人は集まるんですもっと多くの人が集まる場所にしたいイベント報告や月の営業カレンダーなどを載せた「広報誌きよぴー」東京都八王子市清川町22-4042-649-41459:00〜13:30頃※曜日、イベントにより異なる隔週水曜、日曜・祝日「きよぴーという名称は、子ども会で募集したの」と梅沢香代子さん(88歳)A4版に手書きの文字がびっしりの「ミニトマトの独り言」は約20年続く手作り新聞カフェスペースは、空いている時間に1時間800円で貸切もできる「お弁当は作れる量に限りがあるので、イベント集客も企画したい」と中村弘さん(70歳)Happy Station きよぴー住電営

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る