取材・文/中林貴美子撮影/久保田敦 「第2の人生は、趣味を謳歌して悠々自適。それもいいでしょう。でも、高齢者は現役世代に支えられているという謙虚な認識と、社会のために汗をかく志と行動が必要」と、2012年に「グラウンドワーク笠間」を設立した塙茂さん。 「グラウンドワーク」とは、1981年にイギリスで発祥した「地O 法人グラウンドワーク三島」で域」「企業」「行政」の連携により、環境改善などの地域課題の解決に取り組む市民活動組織のこと。塙さんは組織立ち上げ前に「NPインキュベーション(起業支援セミナー)を受講。その経験やグラウンドワークという言葉の響き、趣旨への共感から「グラウンドワーク笠間」と命名し、NPO法人認証後に「日本グラウンドワーク協会」に加入したという。監査役として声をかけたのが、現在副理事長の井口上のぼるさんだ。 「現役時代はずっと経理や財務、 「設立から13年の間には紆余曲折企業の監査役などをやっていました。退職後にボランティアをしようという考えはなかったけれど、塙さんの熱心な説得で参加を決めたんです」という井口さん。現在は「まちの駅笠間宿」の駅長も務め、塙さんの相棒として活躍中だ。がありましたが、一貫したテーマは『地域の未来に笑顔の種をまこう』ということ。支えられる高齢者ではなく、自立した矜持ある高齢者を増やしたいと思っています」支えられる立場から自立へそれが高齢者の矜持「人生のラストステージは、少しでも地元のためになることを」と、NPOを設立。シニアや子どもの居場所・まちづくりなど幅広く活躍する塙さんに話をうかがいました。道路から見ても目立つ「まちの駅笠間宿」の大きな看板と、イベントが催される幸せの黄色い広場「塙さんは高校時代の同級生。クラスも一緒だったんですよ」という井口さん笠間の魅力を発信する方々を募り「まちの駅笠間宿」の「特別応援大使」に任命黄色いハンカチに願い事を記入して「幸せの黄色いポスト」に投函できる
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