「グラウンドワーク笠間」が長く継続できているのは、状況に応じて事業を変化させてきたからだ。 「はじめは、耕作放棄地を借用して生産、加工、販売までの農業6次産業化、コミュニティカフェなどにも取り組みましたが、メンバーの高齢化などで、現在はまちづくりと子どもから高齢者までの居場所づくりの7つの事業に集中しています」第一の事業は個性的な25店舗が集まる「まちの駅笠間宿」の賑わい創出。広場でのライブ、メダカ祭や多肉植物祭などの青空市開催で魅力あるまちづくりを展開。 「2017年に私たちが『まちの駅笠間宿』をスタートする前は店舗稼働率50%以下でした。今は空き待ちがあるほどなんですよ」第二は多目的ホール「ふれあいサロンかさま〜る」の運営。ストリートピアノ、カラオケや映画鑑賞設備などを備え、第三の事業である「笠間ふれあい大学」(雑 「高齢者には、外出の機会となる学大学)も開催している。『教養=今・日・、用・事・がある』と『教育=今・日・、行・く・ところがある』が必要なんです」。そのため、ピアノ教室や健康カラオケ、演歌教室なども定期的に開催しているのだ。第四は「ともだちハウス(学童保育)」の運営。第五はYou Tubeチャンネル「笠間ふれあいTV」の運営。第六は、2つのバンドがデイサービス施設などで出張演奏する「音楽活動」、そして第七が通学安全サポートやインターンシップ受け入れなどの「教育」だ。事業は多岐にわたるが、それぞれに責任者を設けて役割分担しているという。多彩な7つの事業で笠間市のにぎわいを創出毎週日曜に開催するフリーマーケット「青空市」には掘り出し物も多数「笠間ふれあい大学」は仲間づくりの場にもなっているカラオケは要予約で5人以下1人1000円、6人以上1人800円で3時間利用OKピアノ教室の生徒でもある塙さん。発表会に向け久石譲作曲「Summer」を練習中月2回開催する「演歌教室」の講師は、元プロ歌手の乙羽晃さん「ふれあいサロンかさま〜る」で開催されたライブの様子
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