「グラウンドワーク笠間」の参加メンバーは現在50名。そのうち15〜20名のメンバーが月2回の運営会議に参加し、各事業の課題解決や新しいアイデア実現に向けて、ざっくばらんに話し合っているという。 「スタート当初は会社経営者だったころのスタイルが抜けず、反発もあって反省しました。今は全員が対等。楽しく集まれるいい関係を大切にしています」と塙さん。井口さんも「新しいアイデアを出し、それをみんなで意見を出し合いながら実現していくのがやりがいになっています」と微笑む。今の高齢者は、①お金と時間、体力に余裕があり、それを旅行や趣味など自分のためだけに使っている人、②足りない年金や思わしくない体調に悩まされ余裕がない人、③社会貢献したいと考える人に分けられると塙さんはいう。 「わたしたちは、①の余裕がある高齢者に③の社会貢献を通して輝く『光齢者』になってほしい。人生 100年の時代には、少子化対策だけではなく、高齢者の戦力化が必須なんです。《いい人生だったか悪い人生だったかは最後の5年間で決まる》と言われます。そのために自分に何ができるかを考え、輝いて活動していきたいですね」年金は自分で積み立てただけではなく現役世代に支えられているからこそと謙虚な認識を持ち、社会貢献を通して仲間を増やして、生きがいを実感することが、プラス10歳の健康寿命につながるという塙さん。その背中は、あとに続く若者も勇気づけることだろう。楽しく集まることが健康長寿の秘訣寄付に甘えず持続可能な仕組みが大切パソコンを使いチラシや動画も自分で作るよ家でも学校でもない第三の居場所「ともだちハウス」は、現在、笠間市の助成金で運営しているフードバンク茨城の活動を応援するために設置した「きずなBOX」「笠間ふれあい大学や教室の運営で、資金的にも自立できるNPOにしています」茨城県笠間市笠間2247 まちの駅笠間宿0296-71-8077 http://gw-kasama.com「広報活動のために、70歳からパソコンソフトのパワーポイントを勉強。毎月のイベント案内なども作っています」NPO法人グラウンドワーク笠間住電HP
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