取材・文/中林貴美子撮影/本美安浩しま国体・かごしま大会など全国規模の大会が中止や延期となり、ねんりんピックも1年延期となった。そのような状況の中、岐阜県ではコロナ禍で初の国民体育大会として今年1月「ぎふクリスタル国体2021」を開催。「今回のねんりんピックは、ぎふ清流国体を始めとするこれまでの全国規模のスポーツ大会の開催実績と『ぎふクリスタル国体2021』のノウハウを活かしたい」という。そのため、大会目標にも新たに「新型コロナウイルス感染症を乗り越えて初めて開催する『交流』の喜びを実感できる大会」を加えた。 「岐阜大会では、スポーツ交流大会、ふれあいスポーツ交流大会、文化交流大会あわせて過去最多の31種目を開催します。ただ、岐阜県には42市町村があります。『オール岐阜』での祭典にするため、通常の交流大会に加えて県独自のふれあいレク大会32種目を催し、全市町村を会場にします」 「全国から集まる参加者に『オール岐阜』での心のこもったおもてなしをするのが目標です」という丸山さん。その言葉通り、実行委員会では、これまで大会テーマ公募や小中高校生対象のポスター公募などでねんりんピックの開催を幅広い世代の県民にPR。大会の延期が決定したあとは「コロナ禍だからこそ、健康づくりの大切さを伝えることが大事ではないか」といった若手職員の意見をきっかけに、コロナ対策をした上での健康づくりの魅力、楽しさを伝えるイベントを「ねんりんピック再始動イベント」として、県内5カ所で開催。「職員が知恵を出し合って感染防止対策を徹底して実施した結果、延べ3000人以上の県民の方に健康づくりの大切さを再認識していただいたり、体を動かす喜びに触れていただきました」 さらに、Twitterを使ったキャンペーンやYoutubeを使ったPR活動などコロナ禍にある今だからこそデジタルを駆使した広報を展開している。 また、ねんりんピックの開催を契機に県民の健康寿命を伸ばす取り組み「健康づくり県民運動」を推進。その一環として、樹齢60年以上の丸太のピースに県内の全市町村長が健康長寿宣言を記し、長良川競技場に展示する。大会終了後は各市町村に寄贈し、長く掲示する予定だという。 「ねんりんピックを一過性のものにせず、健康寿命を伸ばす取り組みを県民運動として長く継続させる仕組みづくりもしているんです」「各大会会場からの岐阜県の魅力が楽しめる『観光ツアー』も考案中です」「清流の国ぎふ」マスコットキャラクターのミナモが法被を着て「ねんりんピック岐阜2021」をPR。多数のグッズが大会を盛り上げる長良川競技場に設置予定の各市町村長による健康長寿宣言ボードのイメージ「健康づくり県民運動」を継続するしくみも健康長寿宣言は、樹齢60年以上の県内産ヒノキのピースに2021年4月から定期的にねんりんピック岐阜2021公式Twitterキャンペーンを開催中。飛騨牛食材など、自慢の県産品が当たるチャンス! 詳しくはTwitterをチェック。【公式Twitterキャンペーン開催】ねんりんピック岐阜2021公式Twitterアカウント
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