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9こころとからだのしくみと生せい活かつ支し援えん技ぎ術じゅつ Ⅱ第だい7章しょう第だい5節せつ 心しん身しんの状じょう態たいに合あわせた移い乗じょう介かい助じょ◦175患側かんそく(2)起おき上あがりのための仰ぎょう臥が位いから側そく臥が位い(右みぎ麻ま痺ひ・一いち部ぶ介かい助じょ・対たい面めん法ほう)寝ね返がえりをする側がわに十じゅう分ぶんなスペースを確かく保ほします。スペースがない場ば合あいは、利り用よう者しゃをベッドの片かた側がわに寄よせます。①利り用よう者しゃにこれからすることを説せつ明めいし、同どう意いを得えます。②介かい護ご職しょくは健けん側そくに立たち、介かい助じょしやすい高たかさにベッドを調ちょう整せいします。③介かい護ご職しょくのほうに顔かおを向むけてもらいます。④患かん側そくの手てが巻まき込こまれないように、健けん側そくの手てで患かん側そくの腕うでを胸むねの上うえに*置おきます。片かた麻ま痺ひの場ば合あいは、肩かたが後うしろにいきやすいのでしっかり前まえに出だします。⑤膝ひざを立たてられる場ば合あいは、両りょう膝ひざを立たてます。できない場ば合あいは介かい助じょし、膝ひざを立たてたままの状じょう態たいにします(図ず53)。できるだけ踵かかとを臀でん部ぶに近ちかづけるように、膝ひざを高たかく立たてます(トルクの原げん則そく。)⑥介かい護ご職しょくは右みぎ手てで利り用よう者しゃの肩かたを、左ひだり手てで膝ひざを支ささえ(図ず54)、先さきに膝ひざを手て前まえに倒たおします。そうすると骨こつ盤ばんがついてきます(図ず55)。起おき上あキーワード*腕うでを胸むねの上うえで組くむことで支し持じ基き底てい面めんが小ちいさくなる。そのほか、一いち連れんの起おき上あがり動どう作さではボディメカニクスの原げん理りが活いかされている。ボディメカニクスの詳しょう細さいは、p. 55~参さん照しょう。◆トルク物ぶっ体たいを回かい転てんさせるときの回かい転てん力りょくを物ぶつ理りではトルクという。固こ定てい点てん(面めん)から力りき点てん(膝ひざ)の長ながさが長ながいほど、小ちいさい力ちからで回かい転てんできる。①顔かおを寝ね返がえる方ほう向こうに向むける。②麻ま痺ひのない側がわの上じょう肢しで麻ま痺ひ側がわの上じょう肢しを支ささえ、寝ね返がえる方ほう向こうに向むける。③麻ま痺ひのない側がわの下か肢しで麻ま痺ひ側がわの下か肢しを支ささえ、寝ね返がえる方ほう向こうに向むける。⑦股こ関かん節せつや腰こしに痛いたみが出でないことを確かく認にんのうえ、両りょう下か肢しをベッドの下したに下おろす。⑧麻ま痺ひのない側がわの肘ひじをついて上じょう体たいを起おこしはじめる。④麻ま痺ひ側がわの上じょう肢しを寝ね返がえる方ほう向こうに動うごかしながら肩かた周まわりを回まわす。⑤麻ま痺ひ側がわの下か肢しを寝ね返がえる方ほう向こうに動うごかしながら骨こつ盤ばんを回かい転てんさせる。⑥身からだ体全ぜん体たいをねじりながら側そく臥が位いになる。⑨麻ま痺ひのない側がわの手てのひらでマットを押おしながら、上じょう体たいを安あん定ていするまで起おこす。

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